「出会いに生かされて」をテーマに、東近江市立能登川図書館の初代館長、才津原哲弘さん(71)が京都市左京区の私塾「論楽社」で講演した。「地域に本物の図書館があることで人はより良く生きていける」と語り、図書館は民主主義の基底を作るもので、市民が育てていく存在だと訴えた。【塩田敏夫】 住民が「本物」作る努力を 才津原さんは広島市出身。福岡市民図書館などを経て1997年から能登川図書館長を務めた。定年退職後は福岡県糸島市に居住。地域での図書館設立運動に取り組み、自然農を営んでいる。 「図書館は単に本を貸し出す場ではない。いのちといのちが響き合う場である」との信念を持ち、「生死にかかわる切実な問題を抱えた人にも向かい合いたい」と発信し続けた。そうした中で、論楽社を主宰する虫賀宗博さんとの会話から「自殺したくなったら図書館に行こう」という言葉が生まれ、全国に広がっていった。
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