政府がきょう決定する経済財政運営の指針(骨太方針)は、3年ぶりに財政目標の年次を明記し、先送りの過去から決別する姿勢を強調する。日銀の政策転換で「金利のある世界」が現実味を帯びる中、不退転の覚悟をみせる格好だが、骨太に盛り込む2030年度までの経済・財政新生6カ年計画は玉虫色の内容で、健全財政を続けられるかは見通せない。 オピニオンcategoryコラム:不透明感残る日米金融政策と為替相場、円急落・急騰あり得る=尾河眞樹氏6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合は、共に大きな注目を集めたが、ひとまずこれらのイベントは無事に通過したと言えよう。これにより、ドル円のボラティリティーも低下しており、足元1カ月物は7.5%台まで低下している。ただ、日米中銀の発表内容は、結局のところ具体的な政策判断を先送りしており、先々の不透明感は残った印象だ。これを踏まえて今後のドル円相場につ