いつもの「くさいものにはフタ」作戦-。安倍晋三首相は13日、「私物化」が問題視されている「桜を見る会」を、自らの判断で来年は中止すると発表した。 公的行事であるはずの会を組み込んだ、私的な後援会の旅行ツアーなど「私物化」の物的証拠が続々と表面化。敗色濃厚とみるや突然逃げる手法は、2閣僚の更迭や大学入試の英語民間試験延期と同じ。1952年(昭27)から毎年続いてきた歴史ある会を中止に追い込んだ首相の責任は重い。 ◇ ◇ ◇ 来年の「桜を見る会」の中止は13日、菅義偉官房長官が会見で突然発表した。「招待基準の明確化やプロセスの透明化を検討し、予算や招待人数を含めて全般的な見直しを行う」と述べたが、招待基準の明確化やプロセスの透明化に疑義が生じていることの証左だ。野党の追及もあり、首相の「私物化」を示す不都合な疑惑が次々と表面化。「本丸(首相)直撃」をかわすには、中止しかなかった。 会の