四日市の伝統産業「万古焼」を生かした、卓上で豆腐を作れる「萬来鍋」を18カ国に輸出。目の前で作った豆腐を食べられる面白さが、高級レストランでも人気を博す。「おから」の出ない製造技術も開発し、苦境の豆腐業界に新風を送る。 巨大コンビナートが林立する重工業都市として有名な三重県四日市市は、江戸時代から伝わる工芸品「万古焼」の町というもう1つの顔を持つ。万古焼は耐熱性に優れ、土鍋の生産高では国内の80%以上を占めるとされる。 その万古焼から生み出された新たな製品が、今フランスの3つ星レストランでも使われるなど注目を集めている。豆腐製造装置メーカーのミナミ産業が、万古焼の窯元と共同開発した卓上製造器「萬来鍋」だ。世界18カ国へ輸出し、累計出荷で10万セットを超えるヒット商品だ。 萬来鍋は、内部にもう1つ鍋がある二重構造となっている。使用時には内側の鍋を外して水を少量入れる。それから内鍋を戻し、豆乳
![【隠れた世界企業】「万古焼」で甦る豆腐文化:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)