奴隷制廃止論者であり、北軍のスパイでもあったハリエット・タブマン。アンドリュー・ジャクソン大統領に代わり、米国の20ドル紙幣の顔となる。新たなデザインは2020年に発表される予定だ。(PHOTOGRAPH BY MPI, GETTY IMAGES) 1863年、ハリエット・タブマンはジェームス・モンゴメリー大佐と共に兵を率い、サウスカロライナ州コンバヒー川沿いの稲作プランテーションを襲撃した。建物に火を放ち、橋を壊し、プランテーションにいた奴隷の多くを逃がした。 タブマンが米国北部諸州の黒人兵士と共に船でやってくるのを見た奴隷たちは、奴隷監視人の制止もむなしく、船を目指して走り出した。ある奴隷監視人は、「キューバへ行ってしまえ!」と叫んだと伝えられている(南部連合は当時、北部諸州は逃亡奴隷をキューバへ運び、砂糖プランテーションで働かせるつもりだといううわさを流そうとしていた)。(参考記事: