現在、中国には移民ブームが到来しているという。かつては将来の成功を夢見た若者たちが留学生や労働者として海外にわたるケースが主流だったが、現在の移民ブームは違う。中国で成功した大富豪が中国本土から資産を持ち出し、海外に移住するケースが増えているという。 2011年7月30日、池袋で開催された不動産フェアでは、1億元(約12億円)以上の投資資産を持つトップ級大富豪の4分の1以上が移民投資を済ませているという、衝撃的な数字が披露された。 代表的な日本の中国語新聞「日本新華僑報」の単国宏副編集長が明かしたもので、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど永住権をもらえる国が移住先になっているという。国際的な事業の拡大やリスク分散、子供への教育などがその目的だ。 現状、投資移民制度がない日本は主要な移民先になっていないが、今後、日本資産の価値が再評価される可能性は十分にあると、単副編集長は指摘する。3月の