こちらが何を聞いても、一事が万事この調子です。その後、スケジュールに押し切られる形でシステムはリリースされ、現場は火の海となりました。 鳴りやまない監視アラーム…… 対処方法のわからない障害…… 使い道のわからない体裁だけ整った手順書の数々…… 右往左往する運用メンバーと構築メンバー…… 結局、運用が安定するまで半年以上の期間がかかりました。 その頃は「運用設計」という言葉も概念もまだ浸透しておらず、残業によるマンパワーで運用を安定稼働させるしか術はありませんでした。 (この時にこの本があったら、どれだけ指標になったかと今なら思います)。 運用を取り入れた設計構築へのチャレンジ この経験から、運用が大変な理由の諸悪の根源はシステムリリース時にあると考え始めました。いま思えば、初めに入った楽園のような現場は、目的のはっきりした手順書しかなく、トラブル時の連絡先も明確でした。“楽園システ
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