物理的なネットワークインフラを柔軟に活用するための技術である「仮想ネットワーク」。その歴史は古く、さまざまな仮想ネットワーク技術が登場し、普及してきた。その代表格が「VLAN」である。VLANは、今日の大規模な企業ネットワークではほぼ必ず利用されているといっても過言ではない仮想ネットワーク技術となった。 VLANに加え、「スタッキング」などのネットワーク機器を仮想的に統合する技術で可用性と運用性の向上を図ったり、「コンテクスト」などの1台のネットワーク機器を複数台の機器へと仮想的に論理分割する技術で利用効率を高めるといったことも広く実施されている。 ただし、こうした既存技術だけでは解決できない課題も顕在化してきた。本稿では、既存の仮想ネットワークが抱える課題を整理しつつ、課題解決に大いに役立つと期待される最新の仮想ネットワーク技術を紹介する。 連載:大規模DCの課題を解決するネットワーク最
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