2018年のゴールデンウィーク最終日。 連休中にあれこれ考えていたことを、文章に残しておきたい。 考えていたのは、理工書の「良い企画」とは何か、について。 ※以下、主に備忘録用の、自分の仕事についてのちょっとしたメモです。多くの人には関係がないうえ、キャリアも何もない編集者が「編集者とは何か」を頭の中だけで考えて書いたような文章ですので、時間をとって読んでいただくようなものではないと思います(連休中に終えるのが目標だったため、推敲もあまりできてません)。ただ、ひょっとすると理工書の読み手にとっても、何かの思考のきっかけになる部分があるかもしれません。そのことを期待し、ここに載せます。 *** 考え始めるきっかけになったのは、先日の技術書典だった。技術書典にて、「技術書」という書籍のジャンルを改めて意識することになった。 考えてみれば、「技術書」と括られる本は、自分は数えるほどしか読んだこと
本の企画会議や打ち合わせで「類書は何ですか?」と聞かれることがある。 類書。ようは「この企画に似ている本はあるのか?」「前例はあるのか?」ということだ。おそらく、企画の良し悪しやおもしろさが自分の感覚ではわからない人が「担保として」聞いているのだろう。似たような本が売れているなら安心だし、そうでないならリスクがある、ということなのだろうか。 ぼくの知っているヒットメーカーの編集者は類書を一切見ない。似たような本を買ってきて研究することも一切ない。それよりも目の前の原稿をいかに磨き上げて最高の一冊にするか。それしか考えていない。 ぼくにはそれが正解のように思える。もちろん、実用書などは他の似たような本と比べながらつくることもあるかもしれないが、そういう例外を除いて「これからつくる本」を「過去に出た本」と比べることに大きな意味があるようには思えない。 「類書」も「差別化」もつくり手側の論理 も
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