お笑い芸人のスマイリーキクチさん(37)のブログが、「人殺し」などと中傷する書き込みで“炎上”した問題で、警視庁が名誉棄損容疑で立件対象とした男女18人は、プロバイダー(接続事業者)に残された履歴などから書き込み主として特定された。匿名性が高いネット社会でも書き込み主の特定は可能で、プロバイダー側の情報開示への協力も進む。一方、不特定多数が利用するネットカフェでは特定が難航するケースもあり、業界側の協力が不可欠となっている。 スマイリーさんの事件で、警視庁が書き込み主の特定に活用したのは、ネット上の“住所”を示す「IPアドレス」。ブログへの書き込みで残されたアドレスからプロバイダーや携帯電話会社を特定し、履歴の情報開示を受けて個人にたどりついた。 プロバイダー側は「通信の秘密」を理由に情報開示に消極的だったが、殺人や爆破予告の社会問題化に伴い、捜査当局に協力。平成14年にはプロバイダー責任