漢和辞典のツイートがバズってしまったので付言しますが、もう漢和辞典の改訂をやれる編集者はほとんどいないし、10年以上資金を投入し続けて改訂をやろうという版元もほとんどありません。既存の版が最後になるって漢和辞典も多いと思います。欲… https://t.co/3VOmlujkvW
水はみどろの宮 (福音館文庫 物語) 作者:石牟礼 道子 発売日: 2016/03/10 メディア: 単行本 おれは石牟礼道子を偉大な文学者にして「おばあさま」のような存在と思っている。しかし、全部読んだとは言い難い。むしろ、あまり読んでいないといってもいいかもしれない。『苦海浄土』だけで石牟礼道子は語れない。しかし、石牟礼道子は強烈だ。強烈というのも趣のない言葉だが、あまりいい表現が思い浮かばない。そして、その強烈な存在に相対するには力が要る。おれは何作か跳ね飛ばされている。 ようやく、『水はみどろの宮』を読むことができた。おれの中では格闘のようなものである。べつに難解な言葉で綴られているわけでもない、話はちょっと突飛だけれど、べつに人を拒絶するようなものでもない。ただ、その文章の質の高さに圧倒されてしまうのだ。 村の祭りが近づくと、舟着き場から離れて、流れて大きく曲がった河原に、ときど
『田中正造と足尾鉱毒事件を歩く』(布川了 随想舎)読了。先日、足尾鉱毒事件の史跡をめぐって佐野周辺と足尾を歩き回ってきたのですが、その際にたいへん重宝したガイドブックです。まず史跡めぐりの心構えとして銘肝したい一文が「あとがき」にありましたので、紹介します。正造は、見学者の眼と心を次のように分類した。 以上の毒野も、ウカト見レバ普通の原野ナリ。涙ダヲ以テ見レバ地獄ノ餓鬼ノミ。気力ヲ以テ見レバ竹槍、臆病ヲ以テ見レバ疾病ノミ。 これは、死を覚悟して直訴しようとする三日前に、甥の原田定助に書き送った書簡の一節である。このガイドブックを手に歩かれる際、心していただければ、より真実が見えてくると思い、引用しておく。(p.134) 軽忽と臆病を排し、涙と気力をもって史跡と向き合う。しかと肝に銘じました。 本書は、足尾鉱毒事件および田中正造に関する史跡を、足尾、日光、あかがねの道、東・黒保根・大間々、渡
歴史のある文庫本や新書本の最後のページを見ると発刊の辞という文章が書かれている。文庫や新書を発刊したときの、発行人の意気込みが熱く語られて いる。プロの出版人が書いただけあって、含蓄のある文章が多い。読んでいると、日本の敗戦の精神的な痛手が如何に大きいものであったか、焦土と化した国を 本と言う文化的なメディアでもう一度興していこうという志が読み取れる。何もかもが充足しているように見える現代社会において忘れ去られていたものがここ にある。 ------------------------------------- 若い読者に 童話屋 田中和雄 僕たちが住んでいる地球は、広大な宇宙の太陽系第三惑星と呼ばれる青い星・・・美しい楽園だ。楽園には摂理がある。春が来て冬が来る、朝があって夜 がある。鳥はうたい、木は繁り、果実は実る。人は生まれ、生き、死ぬ。億という歳月をかけて地球は楽園になった。
日本全国の津々浦々で使用される方言は、地方の特色を彩る大きな要素の一つである。アホとバカ、ショッパイとカライ、イルとオルといった言葉の違いは、我々の文化の多様性の一端を示しているとも言えるだろう。 一方で、それらの方言をフレーズ化して構成される「ものの言い方」については、その人の性格に依拠するところが大きいものと思われがちである。間接的なもの言いが多ければ回りくどい奴、必要最低限のことしか言わなければぶっきら棒な奴など…。ところが意外や意外、この言い回しというものにも、地域差が大きく関与しているらしい。 本書は、ものの言いかたに表れる地域毎の違いから、それらを生み出した社会的な要因、さらには影響の連鎖や歴史的な側面にまで着目した一冊である。言語は思考を規定するように、ものの言いかたはコミュニケーションを規定する。引いては人間関係や商売上の結果にも大きな影響を及ぼすことだろう。いわばこれまで
・「技術の凄さ」とは、説明することが難しい。凄さを感じるだけでも、ある程度の技量が要求されるものだ。 ・250Vの感電を経験したことがあるが、幸運なことに死なずに済んだ。今でもそのときのことをよく覚えているので、真空管のアンプなどを作って、電源を入れて回路各部の電圧を確かめたりするときには、手袋をして、もの凄く慎重になる。子供のときの失敗は一生効き目があるようだ。 ・誰か工作をしている子供がいるだろうか? プラモデルでさえすっかり廃れてしまった。作っているのは、かつて少年だったオタクなおじさんだけである。 ・新しいメディアが登場すると、すべてが目新しいし、これまで存在したあらゆる「楽しさ」を採り入れるだけで、しばらくは商売になる。 ・技術者は専門分野によって細分化され、スペシャリストを産み出すことになったけれど、逆に、オールラウンドに通用するような技術はもはや存在しない。 ・根底にあるのは
受賞者一覧 2007-2024 2007年 第0回 創設池田晶子 2008年 第1回 受賞者川上未映子 2009年 第2回 受賞者大竹伸朗 2010年 第3回 受賞者古処誠二 2010年 特別賞杉原美津子 2011年 第4回 受賞者大澤信亮 2012年 第5回 受賞者大野更紗 2013年 第6回 受賞者宮内悠介 2014年 第7回 受賞者宇田智子 2015年 第8回 受賞者ヨシタケシンスケ 2016年 第9回 受賞者武田砂鉄 2017年 第10回 受賞者栗原康 2018年 第11回 受賞者金子薫 2019年 第12回 受賞者小佐野彈 2020年 第13回 受賞者伊藤亜紗 2021年 第14回 受賞者上間陽子 2022年 第15回 受賞者荒井裕樹 2023年 第16回 受賞者町田樹 2024年 第17回 受賞者永井玲衣 Download 印刷用ページ(PDF)
2008.9.20更新 魅力ある朗読が聴けるサイトや本・CDをご紹介します ・・・・朗読を聴いて、やってみて改めて実感する日本語の素晴らしさ・・・! 読み手によってガラリと変わる印象! まるで、音楽が指揮者やオーケストラによってそれぞれ独特の輝きを放つ のと同じです。『声に出して読みたい日本語』を出版し、朗読ブームを巻き起こした斉藤孝さんは、朗読によって、 「日本語の宝石を身体の奥深くに埋め込み、生涯にわたって折りに触れてその輝きを味わうことができる」 と書いておられます。ネットの普及によって、市中のあるいはプロの読み手によるさまざまな魅力ある朗読が手軽に 聴けるようになっています。また、新潮CDブックだけでなく、最近の『心の本棚』シリーズの発刊にみられるように、 朗読のCDやビデオ、DVDなども続々と出てきています。このサイトでは、このような素晴らしい朗読作品をできるだけ 多く発掘して、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く