「煙と蜜」は30歳の軍人・土屋文治と12歳の令嬢・花塚姫子の純愛を描く大正年の差恋絵巻。長蔵がヘルニアを患い、その治療のためVol.91から休載していた。連載再開を祝し、一部書店では本誌購入特典として「煙と蜜」のポストカード3枚セットを配布している。なお「煙と蜜」の単行本4巻が12月に、短編集と同時発売されることも告知されている。 そのほか今号では、ゆめじ「魔女のエデン」、野澤佑季恵「花園に幹が立つ」という2本の新連載も始動。「魔女のエデン」はフランスで発表され話題を呼んでいるファンタジーを“逆輸入”した日本語版で、砂と岩だらけになった世界で光を求める魔法使いたちの物語が描かれる。一方の「花園に幹が立つ」は、女子校だった学園に、たった1名の男子一期生として通うことになった特待生・遠野幹が主人公。右も左もご令嬢ばかりの中、戸惑いながらも華々しい学園生活が幕を開ける。 宮本伶美「シャッター街の