―数えで100歳の節目の年。著書『生きる力 活かす力』には「100歳現役」とあります。 「100歳万歳でゴールと思っていたが、やりたい仕事が片づかない。人は60歳の還暦が一つの周期で、次は120歳。あと20年ある。だが幸い2020年は東京オリンピックが開かれる。これを見てからという目標ができた。生きる力とあるが、私は社会に助けてもらい、活(い)かさせてもらっているという観念が強くなった。これを社会の恩とし、この恩をよく知れば恩に報いて暮らすことができる。知恩・報恩が90―100歳における私の哲学だ」 ―価値観が違うから価値があるとし、複数で新たな価値を生む思想「共創」を説いています。 「人間は結婚し、はじめて一人前。結婚生活は相手をよく理解することが必要。人類が長生きするための一番大切な共創で、家庭という同じ場で互いが理解し合い、次の世代につなぐ。共創の観点では科学は進歩の途中。成功してい
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本日4月15日は愛川欽也の三回忌にあたる。先日9日には三回忌を記念したチャリティーイベントも行われ、映画『トラック野郎』シリーズにちなんだ550台ものデコトラが会場に並んだこともニュースとなった。 愛川は、俳優、司会者、映画監督など、多くの肩書きをもち、そして、それらどの分野でも高い業績を残したのはご存知の通りだが、彼の残した仕事のなかで当サイト的に最も注目したいのは、平和主義者として言論活動にあたってきた側面である。 愛川は自身の戦争体験なども語りつつ、憲法改正に対し「反対」のメッセージを発信し続けてきた。その最たるものが、20年以上にもわたり放送し続けていた『愛川欽也 パックインジャーナル』(朝日ニュースター)である。 この『パックインジャーナル』は、愛川のリベラルな考えを前面に押し出したニュース討論番組で、原発問題をはじめとした政権批判に類する発言も躊躇なく飛び出し人気を博した。その
『風と木の詩』『地球へ…』などで、少女マンガと少年マンガの垣根を軽やかに飛び越え、マンガの新時代を拓いた竹宮惠子氏(京都精華大学学長)。マンガ家人生を振り返る講演会「マンガはなぜ人を惹きつけるのか」が、2017年1月、明治大学中野キャンパスで開かれた。その講演録を3回に分けて掲載する。第1回目は、マンガに目覚めてから、マンガ家になろうと決意する中学時代まで。 「謝れないときどうするか」もマンガから 「マンガの魅力は何か」と問われて、よく言われるのは、説明力、インパクトの強さ、吸引力、同調性、簡潔性、記憶に残りやすい、などですね。でも今日は、そういう一般的な話ではなく、私の個人的体験にもとづくマンガの魅力をお話ししようと思って来ました。 私にとってマンガは非常に教育的なものでした。 世の中には悪いことがたくさんあるけれども、それを主人公がどうやって解決していくのか。あるいは、小学生の仲間内で
レジェンドクリエイターインタビュー 安彦良和×古川登志夫 [めぐりあいガンダム編] arranged by レジェンド声優プロジェクト アニメ黄金期を作りあげてきた“巨匠”たちの物語を紐解くレジェンドクリエイターインタビュー。今回お招きしたのは、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインなどで知られる安彦良和さん。アニメ黄金期を牽引してきたカリスマクリエイターとして知られる安彦さんの“これまで”そして“これから”を、『機動戦士ガンダム』でカイ・シデン役を務めた声優・古川登志夫が聞き出します! ⇒[機動戦士ガンダム THE ORIGIN編]はこちら ⇒[安彦良和 THE ORIGIN編]はこちら 古川登志夫 (以下、古川): 本日インタビュアーを務めさせていただきます、声優の古川登志夫です。さて、今回は、漫画家の安彦良和先生をお迎えして、お話をうかがってまいりたいと思います。安彦先生、本日は
たかはま夢・未来塾 ロボットクラブ所属 Team Takahama Robots 宮本圭佑さん(中学二年生)、近藤諒歩さん(中学一年生) ロボカップ 2017名古屋世界大会 インタビュー #10 フラワー・ロボティクス 株式会社 代表取締役社長 松井龍哉氏 新産業の創出を目指すロボカップだからこそ「ロボット・デザインの資質」が求められる RoboCup Design Award が示すメッセージ 「私がロボットのデザインを手がけるようになったのは、1999年にロボカップに出場したことがきっかけなんです」松井氏はそう切り出しました。現在のロボット業界を牽引している第一人者たちの多くが、ロボカップの影響を受け、その精神から学び、そして未来のロボカップを支えていると感じます。ロボットデザイナーとして世界的に知られる松井龍哉氏もそのひとりです。 松井氏が代表取締役をつとめるフラワー・ロボティクスは
繰り返しになるが『まるいち的風景』が執筆されたのは1995年~2001年。ホンダがヒューマノイド「P2」を発表したのが1996年末、ソニーがAIBOを発売したのが1999年である。1995年当時は、まだサービスロボット、パートナーロボットなど、影も形もなかった。にもかかわらず、『まるいち的風景』では、ロボットが家庭内に入ったときにどのようなことが問題になりえるのか、ロボットを社会に溶け込ませるためには何が必要なのか、用途としてどんな可能性があるのか、そして人間がやるべきことと機械がやるべきことの切り分け方のありかたなど、最近になってようやく研究者たちが問題としはじめたことが、かなり深いレベルまで考えられて、身の丈で起こる身近な物語のかたちで描かれている。 「知る人ぞ知る」と述べたのはそのためで、いま読んでもまったく古びていない、いや、今でこそより深く理解できる示唆に富んだ内容は、実際に少な
NHK「クローズアップ現代」で23年にわたりキャスターを務めた国谷裕子さんが、著書『キャスターという仕事』(岩波新書)を出版した。クロ現の歴史を辿りながら、番組の裏側、自分の言葉で「問うべきことを問う」キャスターという仕事の意義を詰め込んだ一冊だ。 その中に、国谷さんがクロ現の降板をどうNHKから伝えられたのか、本人の言葉で綴られた一節がある。国谷さんは、NHKのアナウンサーではなく、1年もしくは3年ごとの出演契約を結んでいるキャスターだ。 NHKサイドから2016年度の契約を更新をしない、と告げられたのは2015年12月26日。この頃、クロ現は揺れていた。 その前年、2014年7月に放映された菅義偉官房長官への集団的自衛権をテーマにしたインタビューで、国谷さんは時間ギリギリまで「しかし……」と繰り返した。「そもそも(集団的自衛権の)解釈変更をしたこと」への違和感や不安をどう払拭するのか、
高橋源一郎さんと昨日『Sight』のために渋谷陽一さんをまじえて懇談した。 いろいろ話しているうちに、話題は政治と言葉(あるいは広く文学)という主題に収斂していった。 そのときに「政治について語る人」として対比的に論じられたのが「安倍首相」と「天皇陛下」だった。 この二人はある決定的な違いがある。 政策のことではない。霊的ポジションの違いである。 それについてそのときに話しそこねたことを書いておく。 なぜ、日本のリベラルや左翼は決定的な国民的エネルギーを喚起する力を持ち得ないのかというのは、久しく日本の政治思想上の課題だった。 僕はちょうど昨日渡辺京二の『維新の夢』を読み終えたところだったので、とりわけ問題意識がそういう言葉づかいで意識の前景にあった。 渡辺は西郷隆盛を論じた「死者の国からの革命家」で国民的規模の「回天」のエネルギーの源泉として「民に頭を垂れること」と「死者をとむらうこと」
「Lucasfilmは今後、キャリー・フィッシャーさんのレイア姫あるいはレイア・オーガナ将軍としての演技をデジタルで再構築する計画はない」──。人気SF映画シリーズ「スター・ウォーズ」を手掛ける米Lucasfilmは1月13日(現地時間)、公式ブログでこう発表した。 (ややネタバレ注意) 「われわれは通常、ファンやメディアの憶測に対応することはないが、今回のうわさについてはコメントしておきたい」と前置きしての発表だ。 うわさは、Lucasfilmが最新作である「ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー」で、亡くなった俳優であるピーター・カッシングさんや(存命中だった)フィッシャーさんをデジタライズで再生していたことで浮上したもの。 「キャリー・フィッシャーは常にLucasfilmファミリーの一員だ。彼女は私たちのプリンセスであり、将軍であり、さらに大事なことに、私たちの友人だ。私たちはま
2016年の第90回「キネマ旬報ベストテン」、『シン・ゴジラ』が邦画二位に選ばれた。総監督の庵野秀明は、『風の谷のナウシカ』で巨神兵のシーンの原画を担当している。 人手不足だった『ナウシカ』制作中、トップクラフト(後にスタジオジブリに改組)にやってきた庵野秀明。 アパートを引き払って、カバンだけもって東京へ。自主制作アニメを見せてオーディションを受け、採用。 家はないのでトップクラフトの机の下や壁の隙間で寝泊まりしていた(「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より)。 彼が担当したのは、35カット。成長する巨神兵にクロトワが話しかけるシーンと、ラストの腐った巨神兵(「ロマンアルバムエクストラ」より)。 ドロドロと動き、口からレーザーを吐く巨神兵。 描くのが本当に面倒くさい、でも映画で最も目立つパートだ。 庵野「あとで宮さんを知っている人に聞いたら、「よくやらせたな」。「動画の経験もないやつに、いきな
2017年1月8日、第74回ゴールデングローブ賞授与式で、映画界に長年貢献した人物に与えられるセシル・B・デミル賞を受賞したメリル・ストリープのスピーチが話題になっている。 ハリウッドの多様性、次期大統領に対する痛烈な批判、ジャーナリストを守るための支援など、政治的な内容ゆえに賞賛と非難の声があがっている。 いち早くクーリエ・ジャポンがその全訳をお送りしよう。 お座りください。ありがとう、親愛なる皆さん。おゆるしください、先週末、叫んだり嘆いたりして声が出ないんです。それから、この1年の途中で、正気も失ってしまったので、書いてきたものを読ませてください。 「ハリウッド外国人映画記者協会」の皆さん、ありがとう。ヒュー・ローリーが先ほど言ったことを続ければ、ここにいる皆さん、私たち全員はいま、米国社会のなかで最も中傷されている層に属しています。だって、ハリウッド、外国人、記者ですよ。 それにし
先日、kawango氏が山本一郎氏を「総会屋2.0」と呼んだことが話題になりました。 山本氏は、実際にどのような人物なのでしょうか。 本当に「総会屋」のような仕事をしているのでしょうか。 ご本人の経歴や発言などの、確かな情報を元に検証したいと思います。 INDEX 1 - 影響力の大きい山本氏の発言 2 - 「チョウチン記事は絶対に書かない」 3 - ネット前史から続く「総会屋」問題 1 - 影響力の大きい山本氏の発言 山本一郎氏は、1973年生まれ、ブロガー、投資家、イレギュラーズアンドパートナーズ株式会社代表取締役などで知られています。 Twitterでは10万人のフォロワーがいて、山本氏の語り口調や、発信される情報の面白さ、議論の強さなどから、ファンの方も多いことと思います。 全体で月間1億5000万のPVがある「Yahoo!ニュース個人」のオーサーでもあり、「やまもといちろう砲」の
11月16日、一人の元閣僚が世を去った。文部大臣や法務大臣を歴任した奥野誠亮氏である(享年103歳)。これを機に、長寿を全うしたこの人物のキャリアにあらためて注目が集まった。氏は、1913年に生まれ、38年に東京帝国大学法学部を卒業、同年に内務省に入る。戦後は、自治庁(当時)官僚となり、63年には自治事務次官に就任。同年、官僚を辞して自民党から衆議院総選挙に立候補、当選。以後13回連続当選し、72年に文部大臣として初入閣(田中角栄内閣)したのを皮切りに、2003年に政界引退するまでに法務大臣・国土庁長官を務めた。 政治家奥野氏は、いわゆる保守派として鳴らした。憲法改正を積極的に唱え、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の初代会長を務めた。国土庁長官の任にあった88年には、日中戦争に関して「あの当時日本に侵略の意図はなかった」との発言により舌禍事件を起こし、辞任に追い込まれている。いわ
小美濃芳喜さんは、中学時代にヨットを建造し、日本大学理工学部 時代には製作に参加した人力飛行機が飛行距離の世界記録を達成。大学卒業後、アメリカRCA社で電子機器の設計技術を習得した。さらに帰国後は出版社である学研に籍を置き、CCDカメラや教育用パソコンまで、さまざまな機器を開発。メカ、エレキ、ソフトと、なんでも作れるスーパーエンジニアとして活躍してきた。そして、現在は学研の祖業ともいうべき教育出版部門で、「大人の科学」が生み出す数々の魅力的なふろくの開発に携わっている。いつの時代も最先端の技術に接してきた小美濃さんのエンジニア人生を振り返り、その好奇心の源泉を探ってみたい。(撮影:加藤甫) 大人の科学のエンジニア 小美濃芳喜(おみの よしき) 1952年生、東京出身。1985年学研に入社。1990年「〇年の科学」(学年別の科学)のふろくや「大人の科学」の教育教材の企画開発に携わり、現在(大
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