パスキーとは、FIDO(ファイド)アライアンスとW3Cが共同で規格化した、パスワードが不要な認証技術です。現在、オンラインバンキングやオンラインショッピングなど多くのウェブサービスでユーザ認証の手段としてパスワードが用いられています。パスワード認証は最も基本的で普及している認証方式ですが、パスワードがフィッシング攻撃などによって攻撃者に盗まれると被害に直結しやすく、インターネット環境で使用するにはセキュリティ上の問題があります。本記事では、パスワードを必要としない認証方式として注目されている「パスキー」について、定義や利点、課題について解説します。 パスキーとは 1. FIDO2 2. (狭義の)パスキー パスキーの利点 フィッシング攻撃に対する耐性が高い ローカル認証である 不正アクセスが困難 パスキーの課題 パスキーの同期による利便性向上とセキュリティ強化のトレードオフ 現状では、パス