HONZで2012年No1書籍として注目を浴びた「理系の子」。お正月休みを利用してやっと読めました。 「科学オリンピック」と呼ばれる、インテル国際学生サイエンスフェア(ISEF)に出場する11人の高校生の話です。ISEFは、高校生が科学の自由研究を発表する場という感じなんですが、自由研究といっていいのか迷うくらいレベルが高いです。 ある少年は核融合炉を作ったり、ある少女はハンセン病が治る過程を研究したりと規模が違います。その規模の大きさにも驚きますが、何より本書がスゴいのはそれぞれの少年少女の物語です。グッとくる物語に惹きつけられっぱなし間違いなしです。 一心不乱に取り組むこと 優勝賞金総額400万ドルを争って行われるISEF。優勝者には7万5000ドルの賞金が渡されるというのだから、その凄さがわかると思います。 驚いたのは賞の受賞者です。本書に出てくるのは天才肌タイプの子というよりかは、