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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (15)

  • 【マヴォ】佐藤菜生『少女地獄』(原作 夢野久作): たけくまメモ

    姫草ユリ子が自殺した。遺書を置いて、自分でモルヒネを注射して死んでしまった。 彼女は、なぜ、死んだのか? その1年と少し前のこと。昭和10年初秋の横浜。港を見下ろす丘の上の臼杵(うすき)病院に、ユリ子はやってきた。看護婦募集の告知を見て。 ユリ子は、看護婦になるために生まれてきたような少女だった。老若男女、分け隔てなく接する天使のような慈愛溢れる態度。その美貌。 しかし、彼女はひとつだけ“問題”を抱えていた。彼女の問題とは……? 夢野久作の傑作オムニバス小説『少女地獄第一話・何でも無い』が、新鋭・佐藤菜生のペンによって現代に蘇る! →【マヴォ】ふかさくえみ『フェルマータライフ 第3話』

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    xx-internet 2009/12/24
    これほしい。
  • 【マヴォ】夢野久作『少女地獄』、マヴォ3号よりマンガ連載開始!: たけくまメモ

    ◎少女地獄 (角川文庫) 冬コミ頒布予定の「マヴォ」vol.3で、夢野久作の名作『少女地獄』を完全マンガ化連載することに決定しました。マンガは『みずうみの果実』『手の話』(ともに「マヴォ」2号掲載)の新鋭・佐藤菜生さんです。 夢野久作は俺の古い愛読作家であります。中でも、三人の少女が陥った「地獄」をテーマにした短編オムニバス『少女地獄』はお気に入りでして、いつかマンガにできたらと考えておりました。 幸い、佐藤菜生さんがマンガ化に名乗りを上げてくれまして、一緒にマンガにするための話し合いを重ねてきましたが、このたび第一部『なんでもない』のヒロイン・姫草ユリ子のキャラクターデザインが決まりましたので、告知がてらここに掲載するものです。 姫草ユリ子が自殺した。遺書を置いて、自分でモルヒネを注射して死んでしまった。 彼女はなぜ死んだのか? その数ヶ月前のこと。昭和10年初秋の横浜。港を見下ろす丘の

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    xx-internet 2009/10/28
    あわせて観たい『ユメノ銀河』。 asin:B00008CHB1
  • 『忍者武芸帳・影丸伝』復刻!: たけくまメモ

    小クリと言うと、この春にあの『新寶島』(手塚治虫)を完全復刻して業界をあっと驚かせましたが、この『忍者武芸帳』も、マンガ史的には『新寶島』と同じくらい重要な作品だと言えます。 その昔「貸マンガ」という、今は絶滅した分野がありました。『忍者武芸帳』は、貸マンガ史上最大のベストセラーと言われていて、白土三平の名前を一気に有名にした代表作にして出世作であります。この作品の担当編集者で、版元(三洋社)の社長だったのが長井勝一。 長井は後に青林堂を創業し「ガロ」を創刊します。「ガロ」は白土の『カムイ伝』を連載させるために作った雑誌でありまして、これも白土の代表作になりました。これはつまり、『忍者武芸帳』の成功なくしては「ガロ」も『カムイ伝』もなかった、ということであります。 『忍者武芸帳』には『影丸伝』というサブタイトルがつけられていますけれども、これは作者の白土が最初につけたタイトルだとか。し

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    xx-internet 2009/09/07
    興味深い。
  • たけくまメモ : マンガとアニメーションの間に(1-1)

    ■京都精華大学特別講義テキスト ●マンガとアニメーションの間に(1-1) 第一回「ウィンザー・マッケイの人と業績」(1) ●講師・竹熊健太郎 ●視覚による音楽……時間芸術とは何か 芸術は「空間芸術」「時間芸術」のふたつに大別される。 空間芸術とは、絵画・彫刻等、静止した空間における形態や色彩を扱う表現である。時間芸術とは、これに加えて直接的・間接的に「時間の流れ」を扱うものをいう。 「空間芸術」の代表が絵画だとすれば、「時間芸術」の代表は音楽である。時間は、音楽にとって表現そのものを規定する根要素であるが、これは聴覚そのものがもつ特質に依っている。「静止した音」は原理的に存在しえない。どのような音楽でも、それが「音」として認識されるからには、そこには必ず「時間の流れ」が存在しているのである。 これに対して絵画や彫刻などは、基的には静止物を扱うもので、時間とは来無縁の表現である。あえて

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    xx-internet 2008/06/22
    ウォルト・ディズニーの話。
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(2)

    ●すでにモラルや精神論で解決する問題ではない 少し更新が開いた間に、当方のエントリに対していくつかのブログから反響があったようです。その中で、現状認識において俺の考えに近いと思ったのが、agehaメモさんの「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」というエントリでした。 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」 プロフィールがなかったのでどんな方かはわからないんですが、解決策の一例としてあげられた「フリーマガジン」の案を除いては、俺の考えとほぼ同じです。以下、俺が「そう、そうなんだよ!」と思った箇所を同エントリから引用します。 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように

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    xx-internet 2008/06/14
    熱狂の時代は終わった、という話。もしくは大海賊時代が来た、という話かも。
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)

    マンガ家・雷句誠氏が6日に小学館を提訴してから3日が経過しました。その間、この問題はネット中を駆け回り、今さら何かを書こうにもすっかり出遅れた感じになってしまいました。もちろん俺も何か書こうとは思っていたのですが、この件に関しては、現時点では雷句氏側の見解(訴状と陳述書)しか公になっていないので、なんとも言えなかったというのが正直なところです。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html ↑雷句誠の今日このごろ。「(株)小学館を提訴」 新聞報道を読んでも、雷句誠氏が小学館に原稿を紛失されて損害賠償を提訴したという事実関係以外は、まだ何も書かれていません。小学館としては「訴状が届いていないのでコメントできない」の一点張りで、問題が公になったのは金曜日でしたから、訴状が届かないのは仕方がないです。それで、明けて月曜夕方になるまで様子を

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    xx-internet 2008/06/10
    竹熊先生の意見。業界構造のゆがみ説。
  • 何年経ってもシメキリに慣れません: たけくまメモ

    また『サルまん』のシメキリが近づいて来たんですが、今は別件の単行に寄稿する原稿も締め切りが来ていて四苦八苦しております。そればかりか昨日、ネット通販を使おうと思ったらクレジットカードが見つからなくて大騒ぎでした。 どんなに探しても見つからないので、さては落としたのかと思い、カード会社にとりあえず停めてもらおうと連絡したら、なんとすでに警察署から連絡があったとのこと。あわててさきほど大和警察までとりに行きました。どこで落としたのか、まったく気がつかなかったのですが、届けてくだった方、どうもありがとうございました。 何の話だっけ。おおそうだ、シメキリの話でした。そんなこんなで例によってテンパッております。俺、もう25年間もフリーでこういうことやっているんですけど、いまだにシメキリは苦手です。それで一銭にもならないこういう文章はなぜか書けるんですよね。いくらでも。 以前平田弘史先生にお話をうか

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    xx-internet 2008/03/08
    平田弘史伝説がまた一つ。道理で『黒田・三十六計』が載ってないわけだ。
  • やおい化しやすい一次創作とは?: たけくまメモ

    『サルまん2.0』でやおいネタをやるための「一次創作」を考えている…とこの前書きましたところ、さっそく「1976腐女子」さんのブログから反応をいただきました。非常にためになる内容で、参考になりそうなエントリです。 http://d.hatena.ne.jp/emifuwa/20070820#p1 ↑「1976腐女子」801にしやすい一次創作のつくりかた やおいの元ネタにおいては、二人の美少年を設定することはもちろんでしょうが、その二人の関係というのが、 「仲はよくないが、勝負の場面では誰よりもわかりあっている」 というご指摘などは、なるほどと思いましたね。 またいろいろバラエティに富んだ周辺キャラを配置することもポイントみたいです。メガネ先生やライバルの父親(頑迷オヤジ)とか。主役だけでなく、さまざまなキャラをかけあわせて楽しめる配慮が必要、ということでしょうか。 ただ「一次創作の中に80

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    xx-internet 2007/08/21
    コメント欄が熱い。
  • 川内康範先生の想い出(2): たけくまメモ

    ←インタビュー中、赤田祐一編集長が撮影した川内先生(QJ創刊2号) QJ川内インタビューのある意味での白眉は、戦時中先生が徴兵されて海軍に入ったあたりの話ですが、ここで先生は決定的な体験をします。そこは最近「森進一が怯える川内康範の知られざる履歴書」という記事を載せた「週刊新潮」ですら遠慮して書かなかった部分で、先生の秘書から「私も初めて聞きました」とまで言われた重要な話なのですが、先生が戦後、玉砕した英霊たちの遺骨収集活動に邁進され「憂国の士」となったきっかけとして、非常に納得できる話でした。 ずるいようですが、詳細はこの秋再刊される文庫にゆずります。まあごく簡単に書くなら、先生には「病気除隊」して自分だけが生き残り、多くの戦友が死んだことに対する後ろめたさというか、贖罪意識があるわけです。その話をされたとき、先生は声をつまらせ、ふりしぼるように「俺は卑怯者だ!」と慟哭されたことが昨日

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    xx-internet 2007/03/24
    変人偏屈列伝。凄すぎて若干チャック・ノリス・ファクツを思い出す。
  • 【発表】来春『サルまん』新連載: たけくまメモ

    さっき帰りました。当の打ち合わせは来週なんですが、とりあえず今日も小学館まで行って、担当者と話してきました。と、いうことで、もう薄々おわかりの人もいたと思いますが『サルまん』を来春から新連載します。掲載誌は「IKKI」で、断定はできませんが、たぶん4月号か、5月号から始めることになると思います。 実は今日の段階で発表できるのはここまでです。「なんだあ」とガッカリする人がいるかもしれないので、チョッピリ補足しますと、今度やる『サルまん』は、おそらく過去最大のスケールになります(月刊ですが)。ページ数ではなく、ネタ的にです。ただし、当にそれが可能なのかどうか、相原君、編集部ともども、よく相談しなければなりません。そんなわけで今はすべてをお話しできません。詳しい発表は後日になると思います。それまで、皆さんで想像を巡らせてください。 この夏に出た『サルまん愛蔵版』は、お陰様で小学館の想定以上に

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    xx-internet 2006/11/17
    復活前にオレサルまんを書いとかなきゃ。
  • 「現代漫画博物館」が出ました: たけくまメモ

    かねてから出るぞ出るぞと噂されていた『現代漫画博物館』が、ついに出ました。発売元は小学館であります。 扱う対象は1945年から2005年までの漫画、そこから約700作品を厳選して紹介しています。いわば時代時代を象徴する作品で綴った戦後漫画史と呼べる内容。全作品の図版も豊富に収録されてます。巻末に「作品索引」「作家索引」、別冊付録で「漫画史年表」「作家解説」がついているのも実用性が高いです(資料集である以上当然だが、意外にこういう部分がしっかりしてないが多い)。 こういう仕事漫画への広くて深い知識・見識が必要になるうえ、ひたすら手間暇がかかる地道な作業です。しかも「この作品が入って、なぜあれが入らない」という読者のクレームも覚悟しなければなりません。 しかし、日文化として漫画を位置づけることがすでに常識になっているにも関わらず、公的なライブラリー整備が不十分な現在、こうした全貌を見渡す

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    xx-internet 2006/11/13
    歴史的資料。欲しい。
  • 【猿漫】装幀が完成: たけくまメモ

    というわけで『サルまん・21世紀愛蔵版』の箱用装幀が完成しました。平田先生ご揮毫による「サルまん」題字が黄色っぽく見えますが、実はこれ金箔押しなのです。 金箔も最新タイプらしく、実物はもの凄く光りますので、店頭でも目立つかもしれません。しかしA5サイズになったので書店でもどこまで平積みされるかが勝負ですが……。 なお、これは「箱」の装幀で、箱をとると昔の『サルまん』が表紙になっております。 えと、ちと説明が面倒ですが、オリジナル『サルまん』の1巻目の表紙が今回の「上巻」の表表紙に、旧版2巻目の表紙が上巻の裏表紙になっております。下巻は、表表紙が旧3巻目の表紙、裏表紙が「新装版」の表紙ですね。今回「英語版」表紙が収録できなかったのは残念でした。 ちなみに箱につくオビがこれです。皆様のご意見も採り入れて、 「世界の中心でIT革命!」 「お金儲けがそんなに悪いことですか?」 のふたつを使うことに

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    xx-internet 2006/08/17
    帯の「お金儲けがそんなに悪いことですか?」がツボに入った。サルまん買わなきゃ。
  • 『雨のドモ五郎』がスゴイ: たけくまメモ

    昨日のエントリ「全マンガ家志望者必見。」でご紹介したアシスタント歴30年のyes-de1(イエス小池)さんですが、氏はブログとは別に「WEB漫サイ」というサイトも運営されていまして、そこに氏が20年前に発表された『雨のドモ五郎』(1987年ヤングジャンプ青年漫画大賞準入選)が掲載されてます。 ●WEB漫サイ http://www.webmanga.jp/ ↑TOP http://www.webmanga.jp/webmanga1/webmagga.1.open.html ↑雨のドモ五郎 なんというか、イエスさんの長いアシスタント人生で培われた執念というか怨念がたたきつけられたかのようなモノ凄い作品でしたので、出来る限り多くの人に読んでいただきたいと思います。俺は感動しました。 なお氏がかつて描き下ろし出版した『サイコホスピダー』という漫画も凄そうだ。アル中、シャブ中、精神病患者相手に暴利を

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    xx-internet 2006/06/26
    アシスタント歴 23 年の新人マンガ家を描いた作品。魂のこもったキャラは醜く崩れていなければならない。(富士鷹ジュビロ)
  • 【多摩美】文乃綺『城』完全版: たけくまメモ

    今週からまた多摩美が始まるわけですが。今年はどんな学生が集まるのかドキドキしますね。例年ですと700人くらい来て、もうなにがなんだかわからない感じですけど、今年から金曜日に移りましてね。同じ時間帯にやはり数百人集まるという高橋周平先生の人気講義があるので、学生の数がぐっと減るのではないかと戦々恐々であります。 そこで多摩美新年度スタート記念としまして、昨年の学生作品で以前「たけくまメモ」でもちょこっと紹介したら予期せぬ大反響を巻き起こした、文乃 綺(ふみの・あや)さんの『城』完全版を公開します。前回紹介したのは実は完成してなかったヴァージョンだったのですが、春休みに一所懸命描いてくれて完成させたものです。なかなかよい心がけだと思います。 ↓前のエントリ http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_3ac3.html 人はマンガ家

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    xx-internet 2006/04/15
    飛び交う情熱。ふっとぶ展開。「イカだ、僕はイカになるのだ」
  • 夜中に気になったこと: たけくまメモ

    よく時代ドラマなどで、殺す気はないのだが相手が殺気立っていて、やむなく刀の背中で相手の首筋や胸などを叩いて 「峰打ちじゃ、安心せい」 というのがありますが、俺昔から気になっているのだけど、あれヘタしたら死にませんかね? 刀って鋼鉄製でしょう。相当重いはずですよ。首筋なら頸椎打撲じゃすまないでしょうし、胸だったらアバラの数は折れるでしょう。まあ急所は外すんだろうけど、ドラマみたいに、しばらくして「う~ん」なんて言って起きあがれないのではないでしょうか。 それから現代劇ですと、よくあるのが拳銃の尻で後頭部を叩いて気絶させるというやつ。拳銃だって立派な鈍器なのだから、カナヅチで叩くくらいの破壊力はあると思う。気絶させるくらいだと、思い切り叩かないとダメでしょうから、ヘタしたら頭蓋骨陥没するんじゃないですか。 いやなんでこんなこと書いているかというと、原稿が終わらないからなんですけどね。締め切り

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    xx-internet 2006/01/27
    「峰打ちで人は死なないの?(たけくま)」「もちろん死ぬまで殴れば死ぬ(平田弘史)」
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