写真家の清水一二(かずじ)さんは、パラリンピックなどの国際大会はもちろん、国内の大会などにも足を運び、各競技の選手との信頼も厚い。「国際大会では世界のアスリートと戦う訳だから、日本でいるときとは違う表情を見せてくれる。 それがまた格好よくて、やめられない」。障害者スポーツを撮り続けて今年で33年。 24歳の頃、勤めていたリハビリテーションセンターで、手術の医療写真を撮影していた頃、患者らがリハビリの一環として取り入れていたスポーツの競技写真を撮ることになった。義足が光ったり、体と一体化してしなる姿を見て、その格好の良さに惚れ込んだのがきっかけになった。「その選手に残された機能を、いかにうまく使っているか。写真ではそれを表現したい」 清水さんは「当時、障害を持つ人を励ましたいとおこがましくも思っていたが、逆に障害を持つ人たちから『このままだったら写真のプロにはなれない。 やるならちゃんとやり