容易に人権が奪われる現実と見て見ぬ振りの罪 原告側の弁護士や、地裁の裁判官、さらに政治家の判断で原告勝訴が確定した「ハンセン病違憲国家賠償裁判」。弱者に戦いを強いるこの現実は憲法のめざすところなのか。私たちは、本当の弱者の存在を見て見ぬ振りをしていないか。 2017.05.16 「控訴断念」を選んだ政治家たちの決意 ハンセン病患者の隔離を規定し、差別や偏見を生んだ「らい予防法」。治療法が確立された後もこの法律は放置され、患者を苦しめた。2001年ようやく熊本地裁で法律の違憲性を認める判決が出たが、国側による控訴の可能性も残されていた… 2017.05.09 人としての尊厳回復を求めて立ち上がった人たち 明日は70回目を迎える憲法記念日。そこで、違憲判決が下ったある裁判を振り返る。日本では、患者の隔離や断種までを規定した「らい予防法」が長らく患者の人権を脅かし、差別や偏見を作り出してきた。治