イスラエル・テルアビブのヤッファ地区で起きた無差別殺傷事件の現場に立つ治安要員ら(2016年3月8日撮影)。(c)AFP/THOMAS COEX 【3月9日 AFP】イスラエル中部テルアビブ(Tel Aviv)で8日、パレスチナ人の男が刃物で通行人などに次々と切り付け、米国人観光客1人が死亡、12人が負傷した。警察が発表した。同市には、イスラエル首相らとの会談のためジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領が到着したばかりだった。 警察によると、男は観光客でにぎわう港湾地区ヤッファ(Jaffa)で多くの人を負傷させた後、レストランに押し入りさらに人々を襲った。亡くなった米国人の身元は明らかになっていない。 当局によると、容疑者はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)北部カルキリヤ(Qalqilya)出身の21歳前後の男で、警察に射殺された。 犯行の現場を収めたとされる動
イスラエル軍がパレスチナ暫定自治区のガザ地区に侵攻して地上作戦を続ける中、ガザ地区では自宅を離れて避難を余儀なくされている人が5万人を超え、戦闘の長期化で市民への影響が深刻化しています。 イスラエル軍はおよそ10日間にわたる空爆に続いて17日にガザ地区に侵攻し、境界線から1キロ以内の地点に数千人の部隊を投入して地上作戦を続けています。 地元メディアによりますと、イスラム原理主義組織ハマスが軍事目的で建設した地下トンネルが新たに13本発見されたということです。 一方ハマス側は19日、「敵の戦線を突破し、イスラエルとの境界線付近で交戦している」と説明し、イスラエル軍の侵攻を食い止めていると主張しています。 イスラエル軍による攻撃は、地上部隊に加えて空からも行われていて、18日には1歳に満たない乳児2人が死亡するなどガザ地区での地上作戦が始まって以降57人が死亡し、イスラエルによる一連の攻撃の死
ガザ支援船事件で謝罪=トルコと関係正常化へ−イスラエル首相 ガザ支援船事件で謝罪=トルコと関係正常化へ−イスラエル首相 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は22日、トルコのエルドアン首相に電話し、トルコ人9人が死亡した2010年5月のパレスチナ支援船拿捕(だほ)事件について、「犠牲者を出すに至った全ての過ち」を認め、謝罪した。両者は大使の復帰など外交関係の正常化で一致した。 イスラエル紙ハーレツによると、20日から22日までイスラエルを訪問したオバマ米大統領がネタニヤフ首相にトルコとの関係改善を迫っていたという。ネタニヤフ首相が謝罪に応じた背景には、シリア内戦の激化など地域の不安定化に対処するため、ともにシリアと国境を接し、かつては「同盟関係」にあったトルコとの関係を改善する必要に迫られたこともある。 10年5月、イスラエルによるガザ経済封鎖に反対するトルコ人らの活動家を乗せ
東日本大震災から2年になるのにあわせて震災の犠牲者を追悼しようと、日ごろ、日本から支援を受けているパレスチナのガザ地区の子どもたちおよそ1000人が、手作りのたこを揚げました。 これは、パレスチナへの支援を行っている国連機関が去年に続いて企画したもので、11日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区南部の広場には、日本の支援で建設された小・中学校に通う子どもたち、およそ1000人が集まりました。 はじめに子どもたちの代表があいさつし、「日本で起きた惨事を決して忘れません。復興をあきらめない日本を私たちはいつも最高のお手本にしています」と被災地へのメッセージを述べたあと、全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげました。 そして、広場の上空を緊張関係にあるイスラエル軍の戦闘機が飛行するなか、子どもたちは、晴れ渡った空に向かって復興への願いを込めて日の丸などを描いた手作りのたこを一斉に揚げました。 ま
エジプトの裁判所は、パレスチナのガザ地区とエジプトを結ぶ密輸用の地下トンネルをすべて破壊するよう政府に命じる判決を出し、ガザ地区への支援を表明しているモルシ大統領は難しい判断を迫られることになりそうです。 イスラエルによる経済封鎖が続いているパレスチナ暫定自治区のガザ地区では、エジプトと地下で結ばれている数百の密輸用のトンネルを通じて生活物資が運び込まれています。 このトンネルを巡ってエジプトの裁判所は、27日までに「違法なもので、エジプトの治安を脅かすものになりうる」として、政府に対しすべてのトンネルを破壊するよう命じる判決を言い渡しました。モルシ大統領の出身母体であるイスラム組織ムスリム同胞団は、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスといわば兄弟関係にあって、モルシ大統領自身、ガザ地区への支援を表明しています。 今回の判決にガザ地区では反発が強まっていて、市民の1人は「イスラ
パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で、イスラエルとの停戦発効を喜ぶパレスチナ人たち(2012年11月21日撮影)。(c)AFP/MAHMUD HAMS 【11月22日 AFP】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は停戦に合意し、現地時間21日午後7時(日本時間22日午前4時)に停戦が発効した。 これにより、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とその周辺で約1週間続き、少なくとも160人の死者を出した軍事衝突は一旦終息した。ガザ地区は停戦発効の予定時間から数分間は暗く、人けもなかったが、その後すぐに多くの人が家を出て「勝利だ」などと言いながら停戦を喜んだ。 停戦は仲介役を務めたエジプトのムハンマド・カメル・アムル(Mohammed Kamel Amr)外相が同国首都カイロ(Cairo)で開いたヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国
ムバラク政権崩壊後のエジプトとの関係強化を進めている、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは、実効支配しているガザ地区とエジプトとの人の行き来に対する制限が、近く緩和されると発表しました。 これは、イスラム原理主義組織ハマスの指導者、ハニーヤ氏が、28日、支持者を前に演説して明らかにしたものです。 それによりますと、エジプトのムバラク前政権下では人や物資の移動が厳しく制限されてきた、ガザ地区とエジプトの境界にある検問所での制限が、近く緩和され、通行できる時間がこれまでより4時間長い12時間となるほか、1日に通行できる人数の上限も、これまでのおよそ1000人から1500人に引き上げられるということです。 反イスラエルの姿勢をとるイスラム組織ムスリム同胞団を出身母体とするモルシ氏が、エジプトの大統領に就任して以降、ハマスはエジプトとの関係強化を図っており、ハニーヤ氏は、モルシ大統領と今月26
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年01月24日 (月)アジアを読む 「シリア大統領補佐官に聞く」 【冒頭映像】 アラブ世界が、大きく揺れ動いています。 今月14日、北アフリカのチュニジアで起きた市民の抗議行動。 23年続いたベンアリ前大統領の独裁的な政権が崩壊するまでに発展しました。 同じような政治体制を敷いているアラブ諸国に強い衝撃が広がり、 各国の首脳は対応に追われています。 こうした中、先週、シリアのシャアバーン大統領補佐官が来日しました。 (シャアバーン補佐官) 「チュニジアで起きたことは、アラブ各国に伝染する可能性があり、 中東の未来を左右しかねない」。 そのシリアと関係が深い隣のレバノンでは、 今月、イスラム教シーア派組織ヒズボラに所属する閣僚らが一斉に辞任。 ハリリ首相率いる挙国一致の連立政権が崩壊しました。 また、シリアとイスラエルの和平交渉
爆撃で破壊されたビル跡には水道管も吹き出す水も見当たらなかった(ガザ市のハマス政府庁舎跡。写真=筆者撮影) 映画「アラビアのロレンス」で他民族の井戸水を断りなく飲んでいた男が撃ち殺されるシーンがある。身を焦がすような強烈な陽射しと行けども行けども続く砂漠の中で暮らす民族にとって、水は命そのものだ。 イスラエル優位のパレスチナ情勢を作った第3次中東戦争(1967年)の原因の一つは、ヨルダン川の水源問題だった。ヨルダンとイスラエルを分かつヨルダン川は、京都の鴨川程度の水量しかない。この水を奪い合って戦争が起きるのだから、パレスチナの地にあって水は、どれほど貴重品かがわかる。 パレスチナの水をめぐってアムネスティ・インターナショナルが27日、報告書を発表した。112ページから成る報告書は大筋で「イスラエルはパレスチナ人が十分な水の供給を受けることを妨げている」という内容だ。 報告書によると――
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