二〇二〇年東京五輪の主会場となる国立競技場の建て替え問題で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が「批判に対応する」として開く説明会の対象を建築団体などに限定し、非公開にする方針であることが分かった。開催は七日の予定だが、参加要請を受けた建築家から「密室での議論は受け入れられない」と反発する声が上がっている。 (森本智之) JSCは今の競技場を近く取り壊して、新しい競技場を建てる方針だが、計画案は「巨大すぎて明治神宮外苑の景観を壊す上、膨大な費用がかかる」として、建築家らから見直しを求める意見が相次いでいる。このため、基本設計案を承認した五月のJSC有識者会議で、委員で建築家の安藤忠雄さんが「意見を受け止めてしっかり説明していく必要がある」と発言。JSCの河野一郎理事長は、説明会の開催を明言した。 建築関係者によると、JSC側から日本建築家協会に申し入れがあり、建築関係の五団体の代