東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を検討する政府の小委員会は13日、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しの作業スペースなどを確保するため、トリチウム水を保管しているタンクを将来撤去する方針を了承した。8月に開く公聴会でもこうした方針を説明し、理解を求める。 タンク撤去の方針が了承されたことで、トリチウム水の処分が確実となった。トリチウム水をタンクにため続けることは不可能だと明示したことで、海洋放出を含む処分方法の絞り込みが加速しそうだ。 トリチウム水のタンクは現在約680基、貯蔵量は約89万5千トンに上る。