ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米メディア大手のトリビューンが、早ければ今週中にも連邦破産法の適用を申請する準備をしているという。事情に詳しい筋が明らかにした。米新聞業界の問題が新たな段階に入りそうなことを示唆している。 同筋によると、「ロサンゼルス・タイムズ」、「シカゴ・トリビューン」などの発行元であるトリビューンは債権者との間で債務負担の見直しに関する協議を続けており、数日前には投資銀行ラザード(NYSE:LAZ)を財務アドバイザーとして雇い、破産裁判所への出廷の可能性に備えて法律顧問を雇った。 トリビューンの広報担当者は、うわさや憶測にはコメントしない、と語った。ラザードの広報担当者はコメントに応じていない。 この動きは、トリビューンやそのほかの新聞社の苦悩が深まっている模様を浮き彫りにしている。新聞業界は広告収入の減少と、目下の市場情勢下では対処不可能な債務負担を抱