【ニューヨーク=田中光】米連邦捜査局(FBI)は20日、ニューヨークを拠点とするガンビーノ一家など主要マフィア組織の幹部ら約120人を逮捕した。FBI史上最大規模の一斉摘発となり、ホルダー司法長官自らがニューヨークに乗り込んで記者会見するなど、組織犯罪対策への並ならぬ意気込みを見せた。 米司法省によると、コロンボ一家の主要幹部を根こそぎ逮捕するなど、摘発はニューヨークを縄張りとする五つのマフィア組織のほか、ニュージャージー州など近隣州の組織にも及んだ。 30年前の殺人や、ストリップクラブからの違法なみかじめ料の取り立てのほか、麻薬取引、高利貸、賭博、放火、ピンハネ行為など逮捕容疑も多種多様だ。 過去に逮捕した大物幹部の証言などをもとに、FBIや地元捜査当局など捜査員800人を動員、訴追対象は127人にのぼるという。