ホンジュラスのセラヤ大統領=26日、AP 【ロサンゼルス=堀内隆】中米ホンジュラスからの報道によると、ホンジュラス軍は28日、セラヤ大統領の身柄を拘束した。大統領側近が明らかにした。すでに国外追放され、コスタリカに着いた模様だ。セラヤ大統領は自らの再選のため国民投票を同日に行う予定で、反対する軍が力ずくで投票阻止に動いたとみられる。 28日夜明けごろ、首都テグシガルパにあるセラヤ氏の自宅に約200人の兵士が到着、セラヤ氏を拘束した。テグシガルパでは大統領支持派が抗議運動を行い、警察が催涙ガスを発射したという。 ホンジュラスでは大統領は再選が禁じられており、セラヤ氏は改憲して再選へ道を開くため、制憲議会を招集することの賛否を問う国民投票を計画。政府機関や最高裁などが反対していた。投票箱の回収と管理を命じられた軍も公然と反対。セラヤ氏は25日、軍トップのバスケス参謀総長を解任していた。