2日午前2時頃、鹿児島県肝付町(きもつきちょう)の国道448号で、宇宙航空研究開発機構(JA(ジャ)XA(クサ))の新型固体燃料ロケット「イプシロン」の1段目(全長約10メートル、直径約2・5メートル、重さ約75トン)を積んだ大型特殊トレーラー(全長約21メートル)が故障して動けなくなった。トレーラーはロケットを積んだまま立ち往生し、現場では片側交互通行が続いている。 JAXAによると、1段目は1日午後、同町の内之浦(うちのうら)港に陸揚げされ、約5キロ離れた内之浦宇宙空間観測所に運ぶ途中だった。観測所の手前約300メートルの上り坂で、トレーラーの車輪を動かしたり、荷台を水平に保ったりする油圧系統にトラブルが起きた。JAXAは現場でトレーラーを修理する方針。部品の取り寄せには最短で4日かかるという。修理が順調に進めば、8月22日に予定している打ち上げへの影響はないとしている。