語彙は「ごい」と読む。広辞苑を引くと次のように出ている。 「一つの言語の、あるいはその中のある範囲についての、単語の総体。vocabulary」 「日本語の語彙」は日本語で使われる単語の総体であり、「ITproの語彙」は本サイトの中で使われる単語の総体である。 「ある範囲」は個人を指す場合もある。例えば「徳田さんの語彙」と言ったら徳田さんという人が知っている単語の総体であり、「石井さんの語彙」と言ったら石井さんが知っている単語の総体である。 範囲をどうとるかで語彙は異なり、そこに含まれる単語の数も異なる。これを語彙数と呼ぶことにする。本稿の主題は「SE(システムズエンジニア)の語彙数」である。プロのSEとしてやっていくために、どのくらいの語彙数が必要だろうか。もし今の語彙数が足りないのであれば、どのように増やせばよいのか。 以下の問答は、3000人のSEやSEマネジャに文章作法を指導してき