Jリーグが20年目を迎えた。 リーグがこの20年で見せた発展の背景には、来日した世界的なスター選手や名将、類稀な能力を持った日本人選手たちの尽力があった。節目の年、改めて彼らの足跡を辿った。 ウェブでは、Number798号「<Jリーグ20年記念> 歴史を動かした20人。」 から、イビチャ・オシムとジェフ千葉の物語を公開。選手、スタッフとしてオシムの薫陶を受けた阿部、羽生、江尻、そしてオシム本人への取材を通じ、オシムがもたらした変革の本当の意図を明らかにする。 「教祖だって妻は言うんですよ(笑)」 あなたにとってイビチャ・オシムは? との問いに、羽生直剛は少し考えた後でそう答えた。現在、FC東京でプレーする彼は、ジェフ千葉でオシムに育てられたいわゆるオシム・チルドレンのひとりである。 「教祖という言葉は宗教がかって違和感もあるけど、サッカーの話をしながら、人生も一緒なんだって調子に乗ってし