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ブックマーク / 7oku.hatenablog.com (14)

  • リアクション芸だらけの桃太郎 - ナナオクプリーズ

    「それじゃおじいさん、私は川で洗濯をするから、絶対後ろから押しちゃいけませんよ。いいですか、絶対押しちゃいけませんからね」 おばあさんはおじいさんに釘を差しました。この日の川の水温は51℃。おばあさんはアチアチと言いながら洗濯をしていました。 なお、なぜかおばあさんはすでに水着姿でした。 「わかっとるよ、おばあさん。おや、川上から流れてくるあれはなんじゃ?」 おじいさんが動いた瞬間、足がおばあさんの背中にぶつかり、おばあさんは川の中に突き飛ばされてしまいました。 「あっ、あぢゃぢゃぢゃ! 熱いっ、ああーっ! こ、殺す気かー!!」 たまたま用意していた氷を身体に塗って事なきを得たおばあさんは、ドンブラコと流れてきた生煮えの巨大な桃を拾うと、二人で桃を割ってみることにしました。 「桃の中身はなんだろなゲーム!」 そう言うと桃に丸い穴を開けたおじいさん。おばあさんはそこにおそるおそる手を突っ込み

    リアクション芸だらけの桃太郎 - ナナオクプリーズ
  • もしも桃太郎がジャンプで連載されていたら - ナナオクプリーズ

    おばあさんが川で洗濯をしていたら、川上から大きな爆発音がしました。 巨大な桃が空から降ってきたのです。持ち帰った巨大な桃を切ると、中から赤ん坊が出てきました。 「桃太郎」と名付けられた赤ん坊は、普段は柴刈りをする温厚な老人、しかしその正体は格闘技の達人でありかつて伝説の暗殺武術「岡山拳」の伝承者として恐れられていたおじいさんから猛特訓を受けながらスクスクと育ちました。 パンチに残像が出てくるようになった頃、おじいさんが何者かの襲撃にあって亡くなりました。鬼が村を襲ってきたのです。 鬼の魔の手がおばあさんに伸びたとき、桃太郎の中にある『血(ちから)』が覚醒(めざ)め、おじいさんからの絶対使わないようにという教えを破って伝説の奥義を繰り出しました。 「岡山拳・必殺奥義――『鈍舞羅虎(どんぶらこ)』!! 吹っ飛ばされる鬼。そして桃太郎は自分の中に凶暴な血が流れていることに気づき始めるのです。ここ

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  • 俺の猪瀬がこんなにボーイズラブなわけがない - ナナオクプリーズ

    2013-12-20 俺の猪瀬がこんなにボーイズラブなわけがない BL 猪瀬◯樹は目を覚ますとベッドに拘束されていた。なぜかパンツ一丁であった。 どうしてこんなことになっているんだ? 自分の身に何があったのか、猪瀬は思い返してみた。都知事の座を退いて一ヶ月、自らの足元をすくったあの五千万円の話題も巷ではすっかり沈静化し、一都民としての再出発に奮起したばかりである。 「ど、どうなっているんだこれは。誰だこんなことをしたのは!」 そのとき、扉がガチャリと音を立てて開いた。 そこから入ってきたのは、ひとりの老人。そう、猪瀬にとってはすっかり見慣れたあの顔である。 「やあ、猪瀬くん」元々都知事の男が口を開いた。 「い、石原さん! これは一体どういうことなんですか?」 「君も知っているだろう。今、都政は都知事選の準備で大あらわだ。経験者だからわかるだろうが、都知事選というのはどうも金がいるんだ。数十

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  • 映画版「進撃の巨人」の監督がビートたけしだったら - ナナオクプリーズ

    ついに壁が破られた。巨人達の群れは街の人間をい殺し、調査兵団のメンバー達も次々と犠牲になっていった。 「こうなったら、巨人になるしかない!」 エレンは自身の親指に歯を当てた。 「だめよ、エレン。あの数じゃいくらあなたでも勝てない」 「やってみなくちゃわからないだろ。ミカサ、お前は逃げろ!」 「ひとりだけで逃げるなんて出来ないわ。やめて、エレン!」 「巨人達め、一人残らず駆逐してやる!」 親指を噛みきったエレン。すると、身体から熱い煙が大量に吹き出した。 「エレン!!」 その場に立ち尽くすミカサ。 やがて煙が晴れたとき、中からフリップを持ったエレンが姿を現した。 「……さあ、今週も始まりました。元気が出るテレビ! おいリヴァイ、ちょっとこっち来い。早くこいよお前は! 見てくださいこの身長、酷いでしょ? 初めて観たとき「あれ、ミニモニってまだ活動してたんだ」とか思ってね。バカヤロウなんつって

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  • おとぎ話の主人公が高田純次だったら - ナナオクプリーズ

    浦島太郎 昔々、高田純次が釣りをしていると子供たちが亀をいじめていました。 「ちょっと子供たち。亀をいじめちゃダメじゃないの~。え、ウミガメなの? ならいいよ」 子供たちがその場を去ると、亀は深々と頭を下げました。 「助けてくれてありがとうございます。お礼に竜宮城へと案内しましょう」 「あら、竜宮城! 懐かしい響きだね~。初めて聞いたけど」 助けた亀に連れられて、純次は竜宮城へと向かいました。迎えてくれたのはとても美しい乙姫様。 「よくぞいらっしゃいました。是非おもてなしをさせてくださいな」 「お嬢さん可愛いね~。ところでここ、五千円ポッキリって当?」 竜宮城でのおもてなしは豪華な事に美味しいお酒、鯛や平目の舞い踊り。 「ねえねえ、サンマの塩焼きの美味しいべ方知ってる? サンマを塩で焼くんだよ」 時間を忘れて楽しむ純次。何日も経ち、ついに帰ることになりました。 「こちらはお土産の玉手

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  • 死語だらけの走れメロス - ナナオクプリーズ

    メロスはプッツンした。必ず、チョベリバな王を除かなければならぬと決意した。 結婚式を間近に控えた妹を持つメロスは、このアベックに贈るトレンディな衣装を買うためにシラクスの街へこにゃにゃちわー。シラクスの街にはメロスのマブダチのセリヌンティウスがいた。 しかし、街の様子がなんだかブルー。 「王様は人を信じられなくなり、逆噴射して街の人間を次々と首チョンパするようになったのです」 「そんなバナナ。なんという困ったちゃん」 怒ったメロスは城まで行ったが、逆に捕まえられてしまい王の前に連れて行かれた。王様はメロスに死刑を言い渡した。 「逝ってよし」 「冗談はよしこちゃん! ちょっとタンマ。村でムチムチプリンな妹が結婚式を控えている。三日だけ待ってくれ。その間、友人のセリヌンティウスを人質に置いていく……セリヌンティウス、人質になってくれるか」 「なーるほどザ・ワールド秋の祭典スペシャル。わかった、

    死語だらけの走れメロス - ナナオクプリーズ
  • 続・Amazonで嫌がらせを受けている話 - ナナオクプリーズ

    以前投稿した「Amazonで嫌がらせを受けている話」の続きであり、結果になります。 前回の記事を読むのが面倒くさい!という人のために三行で説明すると、 ・Amazonで発売されている自著の電子書籍のレビューの中に、「表紙の画像が無断使用。イラストの作者も言っていた」というコメント&★1つが。 ・表紙のイラストは無料素材サイトで正規の手順を踏んで手に入れ、規約を守りながら使っているもの。イラストの作者の方に事実誤認があったか、もしくは何者かによる嫌がらせ目的の可能性がある。 ・レビューの違反報告&削除申請を出しつつ、イラストの作者の方と連絡を取る。 これが問題のレビュー。 イラストの作者と連絡を取った結果 表紙イラストを描いたのはマフィン氏というイラストレーターの方。記事の投稿後、早速連絡を取りました。数通のやりとりを交わした結果を報告します(メールの内容を一部引用し、記事として書く許可は得

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  • 矢沢永吉にブログを読まれた話 - ナナオクプリーズ

    先日「もしも矢沢永吉が桃太郎を朗読したら」という記事を書いたところ、現時点で20万近いアクセスがきています。 すると、矢沢永吉氏の実娘であり、歌手である矢沢洋子さんのFacebookにこんな投稿が……。 永ちゃんが笑った!! 広い! 心が広い! スケールがでかいぜYAZAWA!! なんというか、色々すみませんでした!! んんん? CDラックの中で一際輝くあのCDはなんだ? ああー!! これは今年の五月に発売されて大ヒットを記録した、矢沢永吉氏のベストアルバム「矢沢永吉 ALL TIME BEST ALBUM」じゃないか!! スターとして駆け抜け、今もなお加速し続ける40年間のキャリアの集大成! YAZAWAの全てがわかる全曲リマスタリング仕様で3枚組全41曲の神盤保証なオススメのアルバムだぞおおお!! 矢沢永吉 ALL TIME BEST ALBUM(初回限定盤)(DVD付) アーティスト

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  • もしも矢沢永吉が桃太郎を朗読したら - ナナオクプリーズ

    矢沢です。 昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがワオワオしてたんだけどさ。 お爺さんが山へ柴刈りに、お婆さんが川で洗濯してたら、ビッグな桃が流れてきたわけ。 ドンブラコ、ドンブラコって。ノッてくれ、ノッてくれって。婆さんつい拾っちゃったのよ。 その桃を切ったらさ、赤ん坊が生まれたのよ。この時点でもう、スターの素質があったのかな。 じゃあ桃から生まれたから、桃太郎にしようって。んでお爺さんが一回、俺のところに相談にきたんだよね。永ちゃん、この名前どうすかって。 んで、俺は言ったよね。いいね、その名前。いい名前なんだけどさ、俺はいいんだけど、YAZAWAがなんて言うかな? 結局、桃太郎に決まったんだけどさ。桃から生まれた子供。ヤバイ、って思ったよね。 それから桃太郎はスクスク育つんだけど、ある日急に、鬼ヶ島へ鬼退治に行きますとか言い出して。 すごいよね。桃から生まれて、鬼とケンカするとか。ス

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  • 「かぐや姫の物語」の監督が北野武だったらこうなる - ナナオクプリーズ

    2013-11-22 「かぐや姫の物語」の監督が北野武だったらこうなる 銃声の響き渡る中、竹取のお爺さんは森の中を全力疾走していた。ヤクザに追われていたのだ。 闇金融から借りた借金は膨れに膨れ上がり、すでにお爺さんの竹取稼業ではとても返しきれない金額にまで達している。夜逃げしようとしたところをヤクザ達に取り囲まれ、うっかり竹を切るためのナタで切りつけてしまったのだ。 「おいジジイ、逃げてんじゃねえぞこの野郎!!」 「オメー、骨の一も残さねえからよ。覚悟をしとけやこの野郎!!」 血走った目でこちらを追いかけてくるヤクザ達。すでに齢七十を超えているお爺さんは一晩中走り続け、体力が底をつこうとしていた。 このままじゃ追いつかれる。凄惨な拷問を受けてしまうのだ。ワシの人生、どうしてこうなったのかーー。 そのとき、お爺さんは視界の向こう側にボンヤリと金色に光る竹を見つけた。 光る竹だなんて、聞いた

  • 桃太郎をヒップホップ調にしてみた - ナナオクプリーズ

    『桃太郎 is RAP』 昔々あるところGrand Mother 洗濯してたんだ ここRiver すると川上からドンブラコ 婆さんビックリ視界Black out BigなPeach 婆さんはBitch 思わずWashの手を止めDash 持ち帰ったそのサイズはHeavy 割ってみりゃなんと中からBaby 早速命名「桃太郎」 名前はSimple is Bestだろう スクスク育って気がつきゃ青年 ある日ジジババの前で宣言 人々を襲う鬼のViolence もうガマンできねえ 耐えられん 行ってきますぜ鬼退治 このままじゃみんな一大事 男の決心 黙って見送る みんなのHero まさにMIracle 俺は岡山生まれ 農村育ち 掲げた旗には「日一」 命をかけた戦いが始まる 道すがら出会ったAnimal お腰につけたきび団子 絶対これべたい断固 くれたらお供をいたしましょう 地獄の果てまでI wil

    桃太郎をヒップホップ調にしてみた - ナナオクプリーズ
  • もしもおとぎ話に官能小説がまぎれこんだら - ナナオクプリーズ

    桃太郎 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 おばあさんが洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れて来ました。おばあさんは桃を持ち帰り、おじいさんと一緒に桃を真っ二つにしました。すると、中から赤ん坊が現れて、おぎゃあおぎゃあと泣きだしました。 桃から生まれたので桃太郎と名付けられた赤ん坊はすくすくと育ち、立派な青年になりました。そしてある日、おばあさんにこう言いました。 「へへっ、あんた歳の割にはいいカラダしてんじゃねえか」若い男はマサコの身体に抱きつくと着物の懐に手を差し入れた。 身をくねらせて抵抗するマサコ。しかしすでに齢六十を超えていたはずのその身体は、数十年ぶりに若い男に抱きしめられたことで胸の奥に、情欲の炎がちらりちらりと灯り始めていた。 「やめてっ! こんなところを夫に見られたら…

    もしもおとぎ話に官能小説がまぎれこんだら - ナナオクプリーズ
  • 俺の国会がこんなにボーイズラブなわけがない - ナナオクプリーズ

    野田◯彦は緊張していた。今日は党首討論の日である。 政権与党の党首、つまり総理大臣である野田にとって、この日は毎回苦痛でしかなかった。 もちろん、自分の施政のミスを野党から直接突かれることが辛いというのも一要因であり、逆に質問をする側に回ったときもこれまであまり実入りのある結果を出せていない。 しかし、それ以上に辛いことが、国会に向かう足を鈍らせるような事実が人知れず、野田にはあったのだ。 党首討論が始まった。野田の眼前にいるのは、かつて長年に渡り政権与党として鎮座し、先の解散総選挙で野党へと転落した某政党の党首、谷垣である。 今日も自分に向かって何かを叫ぶ谷垣。当然といえば当然なのだが、その言葉は野田の耳を素通りしてゆく。 野田の熱い視線が必死に何かを語り続ける谷垣の表情に向けられていた。地味で冴えない男だが、野田の心を掴んで離さない男。 そう、野田は谷垣に恋慕の情を抱いていたのだ。だか

  • 俺の大介がこんなに総受けなわけがない - ナナオクプリーズ

    ジャーナリストの津田●介は疲れていた。先程、週刊フ●テレビ批評の収録を終えて局を出たばかりである。このまま帰って眠ってしまいたいが、彼には明日に〆切を控えた原稿が残されていた。 「はあ、いい天気だ。中央公論新社から新刊『動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか』も絶賛発売中なことだし、こんな日は原稿を書かず遊んでいたいなあ」 しかし、そんなささやかな望みは叶わない。ツイッター隆盛の立役者であり、フォロワー数二十万を抱える津田は、このソーシャルネットワーク社会に於いて今や時代の寵児。多忙を極める身なのである。 (そういえば昨日、『100RTされたら津田大介総受けBLを書きます』なんてpostがされていたなあ。出来心で公式リツイートしちゃったけれど、あれからどうなったんだろう) ツイッターには世界各国から人種・職業・年齢に趣味嗜好を問わず様々な人種が集まる。津田ほどの有名人であればその名

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