夏休みに入った子供たちを主なターゲットとして、現在、各地の博物館などでは恐竜や大昔の生物に関する展覧会が催されている(たとえば東京・上野の国立科学博物館ではNHKスペシャルと連動して「生命大躍進」展が開催中)。書店でも恐竜の図鑑など関連書が目立つ場所に平積みになっているのをよく見かける。 恐竜の図鑑と一口に言っても、監修者や制作サイドなどの主張や好みによって、そこに収載されたイラストや記述はけっこう異なる。たとえば、約7000万年前に地球上に君臨した「史上最強の肉食恐竜」とも呼ばれるティラノサウルス(正式な名前はティラノサウルス・レックス)について、ある観点から4種類の学習図鑑を比較してみたところ、次のように真っ二つに分かれた。 ・『講談社の動く図鑑MOVE 恐竜』……生えていない ・『ポプラディア大図鑑WONDA 恐竜』……生えている ・『小学館の図鑑NEO 「新版」恐竜』……生えていな