野田阪神駅を降りて少し歩くと、駅前のにぎやかさから一変し、下町感が残る穏やかな住宅街が現れます。変化が大事とはよく耳にするものの、変わらずあり続けるということは相当に難しいことではないでしょうか。 今回の記事では、この街で63年、いかに街の風景が変わろうと今も昔も変わらない安心感で街の人たちに愛され続けている焼肉店にスポットを当て、話を聞いてみました。 ひいおばあちゃんからおばあちゃんへ、おばあちゃんから孫へと続く味とつながり ―今年で創業63年、親子3代でお店を続けられているとお聞きしました。 徳山聖士さん(以下、徳山さん):「僕のばあちゃんがこのお店を始めて、おかんが2代目、そして孫の僕で3代目になります。とはいえ、おかんはまだまだ現役で今もお店に立っています」 ―ご家族みなさんご出身も野田なんでしょうか? 徳山さん:「僕は滋賀生まれで、小学4年生のときに野田に引越してきたんです。三国