宮城県白石市内の石にまつわる名所を周遊する「石の巡礼ツアー」の実施を目指し、町おこしグループが動きだした。ついつい素通りしてしまう武骨な石や石碑も、立ち止まって見れば歴史や不思議が見えてくる。 8月21日に集合したのは地元の有志15人。市内でイベントを開催するグループ「百白プロジェクト」のメンバーで、視察研修の名目でお試しツアーを実施した。 メンバーたちは福岡八宮地区にある平安時代の堂田(どうでん)遺跡に残る石を見学。「こんな場所があるのは知らなかった」と驚きの声を上げ、十二単(ひとえ)を着た女官に見えなくもないとされる深谷地区の畑にある女房石では「パワーもらえるかも」と面白がった。 最後に訪れたのは鷹巣石神地区の重さ2トンほどの大岩。「いぼ神さま」と祭られ、鳥居には「石神社」と書いてある。遠く県外からも皮膚病に悩む人が訪れるといい、管理する佐藤松造さん(82)は「あざやいぼだけでなく、デ