“開示したら、いーんじゃないの?”シリーズの第二弾。 所得税も法人税も相続税も、税金は基本的に「利益移転のための制度」です。誰から誰にお金を移転させるか、という富の再配分ルールですね。 税制をとおして、所得の多い人、利益の多い会社、資産の多い人から、所得が少なく、貯金がなかったり、福祉の支援が必要な人のためにお金を移転させる。 (もちろん、お金を払わなくても誰でも利用できるインフラ整備にも使われます) TPP で議論されてる関税という税金も同様で、この場合は、消費者から生産者への利益移転が行われます。 たとえば、今アメリカとの間で争点となっている豚肉の関税であれば、 1)できるだけ安く豚肉を買いたい消費者から、 2)国内の養豚業者への 利益移転が目的です。 輸入豚肉は安い肉ほど高い関税率が適用されているので、この関税で一番ソンをしているのは「安い豚肉を頻繁に買う消費者」です。 すなわち、お