オバマ米大統領が今月末に広島を訪問する見通しとなったことに、韓国メディアがまた難癖をつけている。「戦争を起こした“加害者”の日本を“被害者”に変えてしまう」やら、「韓国や中国への謝罪が済んでいないのに」「日本の侵略の歴史に免罪符を与える」やらと、言いたい放題だ。昨年4月の安倍晋三首相による米議会演説の前に起きた韓国の執拗(しつよう)な干渉が思い出される。「再現」と言ってもいい。今度は日本だけでなく、「核なき世界」を訴える米大統領にまで、くどくどと注文をつけている。(ソウル 名村隆寛) ■日本が“被害者づら”?! 韓国メディアがオバマ大統領の広島訪問に極めて敏感なのは、その反応の速さに表れている。4月10、11日に、先進7カ国(G7)外相会合への出席のためケリー米国務長官が広島を訪問したころから、大統領の訪問も決まっていないにもかかわらず、早くも“干渉”は始まっていた。その主な内容を振り返っ