2013年4月から本コラムを執筆し始め、今回がちょうど第100回の節目となった。この4年半の間には産業界において多くの話題が生じ、その都度、解説も踏まえて紹介してきたが、今もなお、大きな動きが生じている。とりわけ、自動車業界、そしてその自動車業界の電動化を支える電池業界は、相変わらず動きが激しい。 自動車業界を取り巻く提携 2016年11月10日のコラム「トヨタがEVを投入せざるを得ない事情」の後半で、以下のように記述した。「逆に、開発原資が潤沢ではない中堅規模の自動車各社や、海外勢でも電動化に遅れをとっている自動車メーカーは、生き残りをかけた戦略構築や大手と連携するシナリオ作りが急務である。同時に、EV一本足打法に特化しているテスラのEV事業も大きな影響を受けるに違いない」と。 8月4日、トヨタ自動車とマツダが相互出資する形で資本提携する内容の共同記者会見が行われた。2年前の2015年か