「ワクチン接種を受けて、感染対策を徹底して、コロナにかからない。それが第一の勝負です」と話す平畑光一院長。コロナ後遺症の症状がある場合は運動を控えることが重要だと訴える。 新型コロナウイルスの新規感染者数は減りつつあるが、感染後、長期にわたって倦怠(けんたい)感、気持ちの落ち込み、頭に霧が掛かったようになる「ブレーンフォグ」など、さまざまな症状に悩まされている人が増えている。英語で「Long COVID(ロングコビッド)」や「Post COVID(ポストコビッド)」と呼ばれる「コロナ後遺症」だ。これまで後遺症疑いの患者を2800人以上診てきた「ヒラハタクリニック」(東京都渋谷区)の院長、平畑光一さん(43)は「人生が破壊されてしまう病です」と語り、コロナ後遺症外来の最大のミッションは、「筋痛性脳脊髄(せきずい)炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)」への移行を防ぐことだ」と言い切る。【西田佐保