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ブックマーク / sankei.jp.msn.com (21)

  • 【関西の議論】5年絶食の深海生物「ダイオウグソクムシ」衝撃、死因は「餓死」ではなかった…胃に謎の液体・菌、「食べなくても生きる」秘密か - MSN産経west

    2014.3.13 07:00更新 鳥羽水族館で飼育中のダイオウグソクムシ。生態の謎の解明に期待が集まる=鳥羽市 鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育され、5年以上の絶記録を残して2月に死んだ深海生物「ダイオウグソクムシ」。その不思議な生態の解明へ関心が高まっている。水族館が死後まもなく解剖したところ、体内から正体不明の液体を検出。液体からは菌も発見され、べなくても生きていける、長寿に関係した“夢の酵母”の可能性も指摘される。グロテクスだが人気を集めたダイオウグソクムシ。謎の解明はどこまで進むか-。 6年余り、ほとんど成長せず 1月初めに絶6年目に入ったとして話題を呼んだダイオウグソウムシ「No.1」だが、2月14日午後5時半ごろ、展示水槽で死んでいるのを飼育員の森滝丈也さん(44)らが確認した。森滝さんはこの日朝の観察で体が弱っているように感じたといい、「とうとうその日が来たな」と死を

  • 「影の銀行」デフォルトか、中国49億円分償還されず - MSN産経ニュース

    【上海=河崎真澄】12日付の中国紙、上海証券報によると、吉林省の信託会社が大手行の中国建設銀行を通じ、国内の個人投資家らに販売した金融商品のうち2億8900万元(約49億円)分が満期に償還されなかったことが分かった。 高利回りをうたった「影の銀行(シャドーバンキング)」の中心である「理財商品」で、何らかの救済措置が取られなければ、初のデフォルト(債務不履行)に陥る可能性もある。 償還できなかったのは吉林省信託が組成し、山西省の石炭会社に投資した金融商品「松花江」の一部で、7日に満期を迎えた。商品の総額は満期が来ていない分も含め9億7300万元。石炭会社は経営難で自力での償還は困難な情勢だ。 中国では1月末に、30億元規模の理財商品がデフォルトに陥りかけたケースがあったが、中国当局の指示とみられる正体不明の投資家が現れて元が保証された。今回の吉林省信託もデフォルト回避のための救済策を探して

  • 質量は太陽の数百倍億倍 巨大天体「ヒミコ」は3つの銀河が衝突してできた原始銀河か - MSN産経ニュース

    地球から約130億光年離れた宇宙初期の巨大天体「ヒミコ」は、3つの銀河がぶつかるような珍しい内部構造を持つことが、東大宇宙線研究所などの国際チームによる観測で分かった。銀河の形成過程を探る上で重要な成果という。 ヒミコは宇宙誕生の大爆発ビッグバンから、わずか8億年後の明るい巨大ガス雲。大きさは同時期の一般的な天体と比べて約10倍、質量は太陽の数百億倍に上ることが分かっていたが、詳しい姿は謎だった。 研究チームはハッブル宇宙望遠鏡と南米チリのアルマ望遠鏡でヒミコを観測。水素ガス雲の中で3つの銀河が長さ2万光年ほどの狭い幅に並んでいる様子をとらえた。1年間に太陽の約100倍の質量のガスが星に変わるほど活動は激しく、明るさはこのエネルギーで説明できるという。一方、星の形成で通常みられる炭素などは検出されず、ビッグバン直後にできた水素やヘリウムを含む原始銀河の可能性が強まった。 同研究所の大内正己

    質量は太陽の数百倍億倍 巨大天体「ヒミコ」は3つの銀河が衝突してできた原始銀河か - MSN産経ニュース
  • 直径8キロの巨大隕石 生物大量絶滅か、2億年前 - MSN産経ニュース

    約2億1500万年前に最大で直径7・8キロの巨大隕石が地球に衝突したとの研究結果を、九州大と熊大などのチームが16日付の英科学誌に発表した。 岐阜県と大分県の地層で隕石の成分を見つけ、地球の広い範囲に降り積もったとみて大きさを推定した。生物の大量絶滅につながった可能性があるという。 チームは昨年、岐阜県坂祝町の川沿いで衝突の痕跡を発見したと発表。今年1月に大分県津久見市の海岸沿いで同様のものを見つけた。これは「オスミウム」という金属元素で、地表では非常に少ないが、隕石には多く含まれる。両県の地層には高い濃度で含まれていた。「同位体」という成分の比率を分析すると、地表に存在するものと異なっており、隕石に含まれていたものと判断した。 過去の研究から、隕石の種類ごとに大きさとオスミウムの量には一定の関係があることが判明しており、隕石の直径を3・3~7・8キロと算出した。

  • 伝説の国語教師、橋本武氏が死去 灘校で「銀の匙」授業 - MSN産経ニュース

    小説「銀の匙」一冊を3年かけて読むユニークな授業で知られ、伝説の国語教師と呼ばれた神戸市の進学校灘中・高校の元教諭、橋武(はしもと・たけし)氏が11日午後、神戸市中央区の病院で死去した。101歳。京都府出身。自宅は神戸市東灘区山北町4の9の7。 灘中・高校で1934年から50年間教壇に立ち、教え子には作家の遠藤周作さんら著名人も。戦後、軍国主義的な記述を黒塗りした教科書に嫌気が差し、小説「銀の匙」を3年かけて読む「スローリーディング」を授業で実践。文章の語句からヒントを出し、連鎖的にさまざまな語句を学ばせ、自ら掘り下げて学ぶことの大切さを教えた。 2011年には98歳で27年ぶりに灘中で特別授業。晩年に取り組んだ「源氏物語」の現代語訳は94歳で完成させた。

  • ガラス張りで凹面…「車溶かすビル」が波紋 ロンドン、反射光で - MSN産経ニュース

    駐車の際はご用心-。ロンドンの金融街シティーに建設中の高層ビルの反射光で、周辺に駐車していた車の一部が高熱で溶けるなどの事態が相次ぎ、英国で話題を集めている。 英メディアによると、事件が起きたのは先月末。ビル周辺に愛車を止めた会社幹部の男性が約1時間後に戻ると、サイドミラーなどが熱で変形し、ぼろぼろになっていた。 ガラス張りのこのビルには側面がなだらかな凹面になっている部分があり、反射光が集中して非常に高温になる地点が周辺にできることが原因とみられる。 車以外にも、商店入り口のカーペットが焦げるなどさまざまな被害報告が相次いでおり、ビル周辺の駐車場は一時的に使用が停止された。車が溶けた男性は「こんなことが起きるなんて信じられない」。ビルの開発会社から車の修理費を受け取ったという。 ビルは37階建てで来年の完成予定。開発会社は「問題の解決策を検討中」としている。(共同)

  • 海中に巨大な「塔」出現 つぶれた漁具が密集 宮城・女川町指ケ浜沖 - MSN産経ニュース

    東日大震災の津波で水没した養殖施設のロープやつぶれた漁具などが柱状に絡まり合ってできた巨大な「塔」=12日、宮城県女川町指ケ浜沖水深約25メートル(魚眼レンズ使用) 宮城県女川町指ケ浜沖の海中に、東日大震災の津波で水没したホタテやホヤの養殖施設のロープやつぶれた漁具などが幾重にも絡まってできた、直径約5メートル、高さ約20メートルの巨大な「塔」が出現、地元ダイバーらの話題になっている。 水深約35メートルの海底から円柱状に立ち上がる「塔」は表面を茶色の藻に覆われ、巨木がそびえ立っているようにも。漁業関係者は「津波で起きた渦の力でロープなどが寄せ集められたのでは」と推測する。 重すぎるため大型クレーン船でも撤去できないが、「塔」が魚礁の役目を果たし、周囲はメバルやアイナメなどが泳ぐ。 昨年8月ごろに、撤去できない海中がれきの存在を耳にしたプロダイバーの渡辺信次さん(63)が潜って確認、関

  • 日本発の注目ベンチャー「トレジャーデータ」が逆上陸 日本で事業開始へ - MSN産経ニュース

    ビッグデータ事業で国際的に注目されるベンチャー企業、米トレジャーデータは20日、日格的に事業展開すると発表した。年内に製造業や出版業、小売業など50社からのシステム受注を目指す。 トレジャーデータは2011年にスタッフ、株主とも日人が主体になって誕生した米国のベンチャー企業。ビッグデータの処理技術面でも話題の企業となっている。 同社のビッグデータシステムは、クラウドコンピューティング上で顧客企業が持つ取引データや消費者の物品購入記録などを時系列に従って記録し、処理。顧客企業の販売戦略に役立てる。月額約30万円からの低コストが売りだ。 海外ではすでに約70社が導入。国内でも料理レシピサイトを運営するクックパッド(東京都港区)、広告事業を手がける博報堂DYメディアパートナーズ(同)などが利用している。 トレジャーデータは「世界的に強い日の自動車、機械業界などで多くの需要が見込める」(

  • 「ドラゴンボール」作者の鳥山明さん、農業の大切さ訴え作品提供 - MSN産経ニュース

    世界30以上の国と地域で発行され、2億3千万部を記録した人気漫画「ドラゴンボール」の作者、鳥山明さんが、愛知県安城市の小学生を対象とした環境保護の学習会で配る読に、農業の大切さを訴えるオリジナル漫画を無償提供した。 市によると、2月に読が完成した途端、学習会を開きたいとの要望が急増。全国から「どうすれば入手できるのか」との問い合わせも多いが、「安城の子どもたちのためのもの」と遠慮してもらっている。 作品名は「おいしい島のウーさま」。合成物しか知らない主人公が自給自足の島に不時着し、ウーさまと呼ばれる神様の導きで農作業の楽しさや農産物のおいしさを知る物語。独特のタッチで描かれる。 鳥山さんは、友人が立ち上げた農業や環境に関する教育活動に取り組むNPO法人「田園社会プロジェクト」に賛同。翌年にはパンフレットにこの漫画を提供。安城市が昨年6月に読に転載することを打診すると、快諾した。

  • 【放射能漏れ】7割が海に、大型魚で濃縮 長期化懸念+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

    東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質の影響が海洋生態系に広がっている。東北地方で放射性セシウムを含む魚介類が次々に見つかったほか、東京湾の魚からも微量のセシウムが検出された。海底での物連鎖や河川からの流入で汚染の長期化が懸念されており、専門家は継続的な監視が必要だと指摘している。(伊藤壽一郎)河川から流入 日原子力研究開発機構が3月に発表した試算によると、福島第1原発から出たセシウム134と同137は計2万4700テラベクレル(テラは1兆)で、約7割の1万7100テラベクレルが海洋に入ったとみられる。陸上と海上の放射線量から推計した。 原発の汚染水経由で海に直接流入したのは7100テラベクレルで、残る1万テラベクレルは大気中に拡散してから海面に降下したという。 これを基にセシウム137の海洋拡散をシミュレーションしたところ、1リットル当たり0・1ベクレル以上の海水は3月時点で

  • 究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    東日大震災でエネルギー政策の転換が叫ばれる中、重力と浮力だけを利用して電気を発生させる装置をさいたま市浦和区の会社役員、阿久津一郎さん(80)が発明した。パチンコ玉を内蔵したピンポン球を高い位置から落として歯車を回して発電、水の入ったパイプの中で球を再び浮力で上昇させて循環させるもので、平成22年10月に特許を取得した。実用化されれば、天候や時間に左右されない“究極の自然エネルギー”として注目を集めそうだ。(安岡一成) 阿久津さんが開発した装置は、容量約10リットルのアクリル製の箱に、高さ約2メートルの「蓄水管」「上昇管」「落下管」という3のパイプがついただけの簡単な構造。上昇管には水の逆流を防ぐため、落下管には圧力を保つための弁がそれぞれ取り付けられており、上部でつながっている。落下管には発電機と連動した歯車が取り付けられ、回転すると電力を発生させる仕掛けになっている。 まず、落下管

  • 【書評】『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?』梅田望夫著 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

    ■引き出された勝負師の音 将棋の処女作『シリコンバレーから将棋を観る』で第22回将棋ペンクラブ大賞を受賞した著者の梅田望夫さんは、大変熱心な、かつコアな将棋ファンである。朝起きると、日時間でちょうど佳境に入っている対局をライブ中継で観戦するという。 第2弾の書は、将棋の世界、棋士たちの世界を愛する著者が、将棋を知らない人でも疑問に思う問いかけ、この刺激的なタイトルに対して、正面から取り組んだ作品である。 書では、紙主催のタイトル戦「棋聖戦」3局を含む羽生将棋5局が収録されている。いずれも、著者が現地に直接足を運んで取材し、感じたことを記しただけでなく、対局者や解説者の感想戦後の感想(当日は対局者が興奮、錯乱状態で話しているときもあるので、しばらく時間を置いてからの感想とはまた違うことが案外よくあるのだ)まで、盤上だけでなく、さまざまな角度から推察、検証しているのが今までにない切

  • ガラケー捨てる決意で未来は始まる 2011年のIT業界“大予測” (1/4ページ) - MSN産経ニュース

    香港科技大学に併設された、ITスタートアップ企業のインキュベーション施設。海辺に面した風光明媚なオフィスで、世界を目指すビジネスが日夜つくりだされる(撮影・テックブロガー/コンサルタント 池田将) ラッシュアワーの通勤電車の中で、携帯電話を操作している人々を見ていると、世間のトレンドが“フィーチャーフォン”(=旧来型の携帯電話。別名ガラパゴス・ケータイ、略して“ガラケー”とも呼ばれる)から“スマートフォン”へシフトしていく様がよくわかる。「iPhone(アイフォーン)」のみならず、グーグル携帯である「Android(アンドロイド)」も、ビジネス仕様に作られた「BlackBerry(ブラックベリー)」も、どこか、パソコンのアシストツール的なイメージが払拭できなかったのに、ビジネスマンやデザイン/音楽志向のプロフェッショナルのみならず、多くの若い一般人女性に受け入れられたのは、メーカーにとって

  • 「カンガルー300万頭撃ち殺す豪州に反捕鯨の資格あるか」 国際紙がコラムを掲載 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

    24日付の国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、オーストラリアのラッド首相が、調査捕鯨をやめなければ日を国際司法裁判所に提訴すると発言したことを、反捕鯨諸国の偽善性を指摘しながら異例の厳しさで非難したフィリップ・バウリング氏のコラムを掲載した。 氏は、道徳的優位性をにじませたラッド発言の調子が、アジアの近隣諸国に今もくすぶる西欧植民地主義への嫌悪を呼び覚まし、日よりも豪州のイメージを傷つけるだろうと分析。 豪州の反捕鯨運動を、科学的ではなく感情的な「十字軍」だとし、「日の捕鯨船を悩ましている豪州、ニュージーランド人活動家らに与えられた英雄的地位にも、それがみられる」との表現でシー・シェパードの活動も切って捨てた。 その上で、ノルウェーが国際捕鯨委員会(IWC)の規制を拒否、アイスランドがいったんは脱退し、カナダは脱退後、復帰していないのに対し、日は少なくともIWCに

  • 【都市伝説を追う】有名候補者、又吉イエス代表の素顔に迫る “唯一神”のすべてが明らかに (1/5ページ) - MSN産経ニュース

    【都市伝説を追う】有名候補者、又吉イエス代表の素顔に迫る “唯一神”のすべてが明らかに (1/5ページ) 2009.7.25 18:00 2大政党の時代。地盤もカバンも看板もなく国政選挙に出馬し“独自の戦い”を繰り広げる候補者たちがいる。新聞やテレビなどでは半ば存在しないものとして扱われている彼らの中で、ネット上で「唯一神」と呼ばれ伝説的な存在となっているのが、「世界経済共同体党」の又吉イエス代表(65)だ。「対立候補は腹を切って死ぬべきだ」「唯一神又吉イエスが地獄の火の中に投げ込む」などの過激なスローガンで知られ、実際の得票数をはるかに上回る独特のプレゼンスを示す又吉代表の素顔に迫った。 唯一神が扇風機を… JR高田馬場駅周辺の繁華街から少し離れた新宿区下落合の住宅街。又吉代表が代表を務める世界経済共同体党の事務所は、針灸院やもんじゃ焼き屋などが入居する雑居ビルの4階にあった。 暗く狭

  • 【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(5)「真理」を探求する対局者、終局後の「至福の時間」 (1/5ページ) - MSN産経ニュース

    佐藤康光棋聖(右)に羽生善治(王座・王将)が挑戦した第一局は佐藤棋聖が先勝 =11日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎) 午後5時。4目の原稿を入稿したあと、私は対局室の中に入った。佐藤棋聖が66手目に何を指すかを考えているところだった。佐藤棋聖の残り時間はあと33分。羽生挑戦者は1時間5分、持ち時間を残していた。 ちょっと見た目には、佐藤棋聖はひどく苦しそうにしていた。 現代将棋の要諦は「あとまわしにできる手は、できるだけあとにまわす」ことであると言う。最近私は、仕事をするときに、できるだけこの「現代将棋の要諦」を参考にした「優先順位付け」をするように心掛けている。 さて私は終局まで、どこで何をしていたらいいんだろう。その決断に「現代将棋の要諦」を応用してみようと思った。 私の棋力では、静寂を守らなければならない対局室(控室のように皆の検討や解説を聞くことができない)で

  • 【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(4)「孤高の脳」が生む無限の広がり (1/3ページ) - MSN産経ニュース

    50手目の△5二金が指されたまま、羽生挑戦者は長考に沈み、50分の考慮の末、2七角を持ち、3八の地点に動かした(▲3八角)。今度は佐藤棋聖が長考に沈む番。 午後3時半。記録係の田嶋三段に「残りはどう?」と聞く。「残りは1時間12分です」。 私は控室に戻って、よしもうひとつ原稿を書こうと思い、再びパソコンに向かった。 佐藤棋聖は、さらにしばらく考えてから午後3時52分に△3四銀(52手目)。 いざ決戦か、と控室は盛り上がった。▲3六飛、△3三銀となれば、そこで先手が猛然と攻め込むのではないか、という予想からだった。 しかし、ほぼノータイムで、▲3六飛(53手目)、△4五銀(54手目)という応酬がなされた。佐藤棋聖が△3三銀ではなく△4五銀を選んだのは、△3三銀後の攻めを受ける展開は思わしくないと判断したのではないか、というのが控室の判断だ。 そして羽生挑戦者が長考の末に、▲6六飛を指したとこ

  • 【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説 (1/3ページ) - MSN産経ニュース

    【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説 (1/3ページ) 昼休憩後まもなく羽生挑戦者が指した▲2七角(39手目)で、この将棋は完全に未踏領域に入った。この手が、羽生挑戦者の用意の手だったのだろうか。 今日の3目の原稿(午後の戦いの前半の観戦記)は、控室からお届けしたいと思う。 渡辺明竜王が、週末の「囲碁将棋ジャーナル」(NHK衛星放送)の解説のための研究に、昼過ぎに高島屋に到着した。 加えて、いつも仲良くしている深浦康市王位と遠山雄亮四段が、私がリアルタイム観戦記をウェブ上で書くという話を聞き、「じゃあ現場で解説してあげましょう!」と、わざわざ新潟まで駆けつけてくださったのだ。心配してくださったのだと思う。当にありがたいことだ。 その結果、森内俊之名人を除くタイトル保持者のすべて(対局者2人と竜王と王位であわせて6冠)が、ここに集うことに

  • 【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(2)羽生挑戦者「秘策」に誘導か (1/5ページ) - MSN産経ニュース

    先ほどアップされた「桂の佐藤棋聖、銀の羽生挑戦者」という一目の原稿は、正直に白状すると、今日の朝4時半に起きて文章のコンポーネントを書いておき、8時40分から9時10分までの30分間の対局室の様子を観察し、控室に戻って新しい文章を一気に書き、用意しておいたコンポーネントを全体の文章の適切な位置に配置して、9時半少し前に入稿したものだ。 そして入稿してすぐ、再び対局室に入った。 ちょうど24手目、佐藤棋聖が△8五歩をつき、羽生挑戦者がその手を見て、席を立ったところだった。 ここまでわずか30余分で24手まですらすらと進んでいた将棋の動きが、ぱたと止まった。 ここから約1時間、私は対局室で2人がこんこんと考え続ける時間に、寄り添っていた。そして羽生さんが昔、私に言った言葉の意味が、はじめてわかった。 羽生さんは私に、意外なことを言ったことがあるのだ。 「実は将棋には闘争心はあまり必要ないと思

  • 【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(1)桂の佐藤棋聖、銀の羽生挑戦者 (1/5ページ) - MSN産経ニュース

    ときは2008年6月11日午前9時。ところは新潟県新潟市高島屋。 佐藤康光棋聖・棋王(2冠)に、羽生善治王座・王将(二冠)が挑戦する第79期棋聖戦が、今日ここで開幕した。 将棋界最高峰の2人の世紀の対決を、2つの最高頭脳が火花を散らす現場に身を置き、観て、報告するために、シリコンバレーから日にやってきた。今回は、当に、そのためだけに。日を離れて早14年になるが、仕事抜きで日にやってきたのは、これが初めてのことである。 半年ほど前のこと。産経新聞の元旦紙面用に行った佐藤康光棋聖とのお正月対談を終え、その緊張がほどけ、くつろいだ雰囲気になったとき、佐藤さんから、「梅田さん、今年の棋聖戦をぜひ観にいらっしゃってください。それでネット観戦記を書いてくださいよ」と言っていただいた。 私は、将棋への愛着、将棋を観ることにかけての情熱にはかなり自信があるのだが、将棋を指すことからはもう20年以上