例によって、業務システム開発の世界に限った話である。ECサイト開発の話でもないし、WEBサービス開発の話でもない。販売管理システムや生産管理システムといった「業務システム」の開発を専業とする企業において、新人に最初に教えるべき言語は何かという話だ。今ではJavaを教えている企業が少なくないが、OOPL(オブジェクト指向言語)のような「汎用言語」ではなく、本来は業務システム開発に特化したDSL(ドメイン特化言語)を最初に教えるべきだ。 なぜか。前回記事でも述べたように、プログラミング以外の専門分野(ドメイン)を見定めてそれを究めることが、ソフト技術者のキャリアにとっての優先課題だからだ。業務システム開発を専業とする企業に所属する技術者にとってのドメインは、基本的に「業務システム」ということになる。「業務システムの専門技術者」を育てるためということなら、OOPLではなく「業務システム向けDSL