コンピュータはなぜ様々な種類の情報を取り扱えるのか。それはあらゆる情報を「数値」で取り扱っているからだ。このように「情報を数値に置き換えること」を符号化と言う。今回は符号化を科学的に考える理論を解説しよう。 そもそもコンピュータが開発された目的は,数値の計算を自動化することにあった。そのため,英和辞典で“computer”の意味を調べると,「電子計算機」とか「計算する人」となっている。 ところが現在のコンピュータは数値だけではなく,文字や画像,音声といった様々な情報を取り扱うことができる。あたかも,あらゆる仕事を自動化できる“万能な機械”のようだ。 ではコンピュータは,いったいどのようにして文字や画像,音声などの情報を取り扱っているのだろうか,今回は,その解となる「符号化理論」について見ていこう。 すべての情報は数値で表せる 皆さんは,コンピュータのディスプレイに表示される文字が,内部的に
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