福井県勝山市の県立恐竜博物館は18日、同市内の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から見つかった肉食恐竜・小型獣脚類の化石について、国内初となる新種の「羽毛恐竜」とほぼ断定したと発表した。 同一の個体とみられる骨が、全身の6割にあたる約160点見つかっており、同博物館の東洋一副館長は「来年春までに全身骨格を復元したい」と話している。 発表によると、2007年8月の調査で掘り出された岩石(約50センチ四方)から、昨年7月末までに上あごの骨や中足骨など約30点を確認。さらに、この岩石を削って化石を探したところ、脳を包む「脳函(のうかん)」や頸椎(けいつい)、大腿(だいたい)骨など約130点が新たに見つかった。 頭部の骨の特徴などから、アジア、北米などで生息し、体表が羽毛に覆われ、鳥類に最も近い恐竜とされる竜盤類のドロマエオサウルス類の一種と断定した。体長は1・7メートルと推定している。 化