フランスのEyzies-de-Tayacにある先史博物館に展示されたネアンデルタール人の父子の再現模型(2004年7月19日撮影)。(c)AFP/PATRICK BERNARD 【12月17日 AFP】歯が抜け落ち、歩くこともままならなかった高齢のネアンデルタール人が、仲間から介護され、死後は手厚く埋葬されたとする研究論文が16日、発表された。 今回の発見は、フランス中部の発掘現場における13年間の調査に基づいたもので、洞穴に住んでいた石器時代人は実はかなり洗練されていたのではないかとする議論に新たな証拠をもたらした。 仏ラ・シャペル・オ・サン(La Chapelle-aux-Saints)の墓穴が最初に発見されたのは1908年。墓にあったのは身体に障害がある高齢のネアンデルタール人の遺骨で、ここからネアンデルタール人は知能が低く、猫背で足を引きずっていたという「定説」が生まれた。 ■敬意