よく言われることとは正反対ですが、科学的な研究によって、お金で幸せを買えることがわかっています。ある程度までは、ですが。 最近の研究では、主観的な「幸福」を構成する2つの要素を区別するようになっています。第1の要素である「感情面の幸福度」は、毎日の体験にまつわる感情の質を表すものです。具体的には、喜び、ストレス、悲しみ、怒り、愛情など、人生を楽しくしたり不快にしたりする感情を、それぞれどのくらいの頻度や強さで体験するかを指します。第2の要素である「人生の評価」は、人が自分の人生について考えた時に抱く思いです。 今回の研究では「お金で幸せは買えるのか」という疑問を、この2つの幸福の要素について別々に検証するべく、ギャラップ・ヘルスウェイズ幸福指数の調査対象となった約45万人分の回答を分析しました。この指数は世論調査の米ギャラップ社が1日あたり1000人の米国在住者を調査して算出したものです。