外国人のお客様、時間が空いたら蒲田の温泉に――。羽田空港の再国際化を控え、地元の東京都大田区が空港周辺の手軽な“ニッポン”を3時間で楽しめる観光コースを試作した。乗り継ぎや帰国前のちょっとした空き時間に、ふらりと立ち寄れるコースに絞っている。 空港のおひざ元とはいえ、大田区には外国人客に知られた観光地がほとんどない。空港が国際化されても、地元では「素通りされるだけで、地元に恩恵がない」との声も強い。そこで、個人旅行客やビジネスマンをターゲットにしたプランを作った。 空港から電車で10分。蒲田には、しょうゆのように真っ黒な色の天然温泉がある。この黒湯温泉でくつろぎ、蒲田発のB級グルメ、羽根付きギョーザを堪能する「極楽コース」。早朝は日本一の青果市場「大田市場」を見学したり、夜は羽田の屋形船で江戸前の穴子を楽しんだり……。 さらに時間のない人には、空港からタクシーで数分で着く穴守稲荷周辺