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じつは原子炉は、東京や大阪のド真ん中にもある。東大阪、羽田空港の向かいの埋め立て地、関空の内陸部、三浦半島の武山駐屯地の隣、そして新百合ヶ丘とたまプラーザの間。これらは「研究用原子炉」と呼ばれるもので、電力会社の原子力発電所のように、わざわざ大仰に安全性を世間に宣伝したりしないからかえって目立たないが、なにかあればあまりに住宅地に近く、まずいのはまずい。また、廃炉した、解体した、といっても、実際は汚染した解体廃棄物がそこでそのまま管理されていたりする。 近畿大学で運転中の研究用原子炉UTR-KINKIは、潔いというか、腹が据わっているというか、東大阪市小若江3-4-1、町中の本部キャンパス、附属幼稚園と南グラウンドの間の区画にある。出力わずか1W。とはいえ、原子炉は原子炉。それに古い。なにも上町断層のあるこんなところでやらんでも、と、シロウト目には思われるのだが。 新百合ヶ丘とたまプラーザ
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