来年3月12日の直通運転開始を目指す山陽・九州新幹線「さくら」の料金(指定席利用)が、新大阪―鹿児島中央は1万8千〜2万1千円、新大阪―熊本は1万6千〜1万8千円になることが関係者への取材でわかった。JR西日本と九州が最終調整を進めている。飛行機より数千円安い設定で利用者を引きつけたい考えだ。近く国土交通省に許可を申請する。 新幹線に乗るには運賃と特急料金が必要で、運賃は営業距離に応じて自動的に決まる。特急料金は距離のほか所要時間や快適性などをもとに鉄道会社が算定。東海道新幹線と山陽新幹線を利用する場合は同一路線とみなして割安で、東海道新幹線と東北新幹線のように別路線を乗り継ぐ扱いにすれば高くなる。 新大阪―鹿児島中央(約916キロ)の運賃は1万1760円。さくらの特急料金は東海道・山陽新幹線の「ひかり」並みにし、同一路線か乗り継ぎ扱いにするかによって7230〜9千円。新大阪―熊本(約