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ブックマーク / hicksian.hatenadiary.org (22)

  • 2009-11-16

    またまたレギュラー先生のつぶやきにのっかってエントリーを稼ぐ作戦です。以下はレギュラー先生が岩田規久男著『日銀行は信用できるか』を読まれた後につぶやかれていたことの一部をまとめたものです。 岩田規久男著『日銀行は信用できるか』をやっとこさ読んだワン。各章扉に日銀に関連した写真が飾っているけれども、第3章の馬の水飲み場写真は一体何を意味しているんだろうワンか?「馬を水飲み場に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」ってことの暗示? ↑第3章=責任逃れに使われる「日銀流理論」だから内容とも合致するけども、深読みしすぎワンか? 「第5章 日銀はなぜ利上げを急ぐのか」では日銀が利上げを急ぐ理由に関して大まかに2つの仮説を提示してるワンね。1つは「狂乱物価のトラウマ」仮説、もう1つは「曖昧な政策目標」仮説とでもなるワンかね。第2の仮説は「円の足かせ」仮説、「地価バブルつぶし」仮説、

    2009-11-16
    yasudayasu
    yasudayasu 2015/01/04
    量的緩和の効果は限定的だった→金融緩和なんてしても効果はない、という話はよく聞くワンけど、この反応は反実仮想的な問いを回避しているがために政策の負の側面ばかりが目についてしまっている結果だろうワンね。
  • Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 岡田靖「小幅で頑固な日本のデフレーションは問題か?」

    ●Yasushi Okada(2006), “Is the Persistence of Japan’s Low Rate of Deflation a Problem?(pdf)”(prepared for ESRI国際コンファレンス:「“失われた10年”における日経済の変貌と回復」, 東京, September 14, 2006;同じ訳をこちらにもアップ) <要約> 論文は大きく2つのパートから構成される。まず第1のパートにおいて、なぜ日経済において持続するデフレーションが小幅(マイルド)であるのかを論ずる。デフレーションが、①小幅(マイルド)であり、かつ、②長らく持続している(頑固である)、というこの2つの事実の組み合わせは、日経済が過去10年間において経験したデフレーションの最も顕著な特徴である。論文において我々は、このような2つの事実によって特徴づけられる日のデフレー

    Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 岡田靖「小幅で頑固な日本のデフレーションは問題か?」
    yasudayasu
    yasudayasu 2013/12/26
    岡田靖「小幅で頑固な日本のデフレーションは問題か?」
  • 2013-09-07 David Henderson 「ロナルド・コース ~「黒板経済学」に異を唱えた男~」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●David R. Henderson, “The Man Who Resisted ‘Blackboard Economics'”(Wall Street Journal, September 4, 2013) つい先日のレイバーデー(Labor Day)に102歳でこの世を去ったロナルド・コース(Ronald Coase)は20世紀に活躍した経済学者の中でも最も稀有な人物の一人であった。取引費用が現実の経済に対してどのような影響を及ぼすかをめぐって鋭い分析を展開し、その洞察に対して1991年にノーベル経済学賞を授与されている。75年の学者人生を通じて彼が執筆した重要な論文は1ダース程度しかなく、彼が論文で数学を利用することはほとんどあるいはまったくなかった。しかしながら、彼がもたらした影響は深遠なものであった。 20代前半の若かりし頃のコースは社会主義者だったが、彼は他の大半の社会主義

    2013-09-07 David Henderson 「ロナルド・コース ~「黒板経済学」に異を唱えた男~」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2013/09/08
    政府による規制は機能し得ないというわけではなく、そのJournal of Law and Economicsに掲載された論文で検討されているほぼすべてのケースにおいて政府による規制は実際のところ機能していなかったのである。
  • 「景気循環は椅子取りゲームみたいなもの」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Scott Sumner, “Money and output (The musical chairs model)”(TheMoneyIllusion, April 6, 2013) ここ最近の一連のエントリーでは、金融政策が長期的に物価にどのようなインパクトを及ぼすのかについて説明を行ってきた。その際に依拠した基的なアプローチに名前を付けると、「ホットポテトモデル」(“hot potato model”)と呼ぶことができるだろう。その内容を簡単に説明すると次のようになる。人々は利子を生まない貨幣を一定量だけ需要する。その際Fedが人々の貨幣需要を上回るベースマネーを供給すると、人々は自らが欲する以上の現金を手にすることになるが、人々はその余分な現金残高*1をいち早く処分しようと試みる*2ことだろう。しかし問題は、個々人のレベルで見ると余分な現金残高を処分することは可能であるが、社会

    「景気循環は椅子取りゲームみたいなもの」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2013/05/20
    椅子取りゲームみたいなもの。名目賃金は粘着的である一方、名目GDPは変動が激しい。名目GDPが下落すると労働者に支払い得るお金の量が少なくなるが、名目賃金カットを受入れないと多くの労働者は失業を余儀なくされる
  • 「尾の振り方」を学ぶためイギリスへ向かう+クルーグマンインタビュー - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 2013-02-18

    ハワイで長いバカンスを満喫されていたご様子のレギュラー先生が「リフレ摘発」のニュースに驚いて一時帰国。勘違いだったとわかるや、すぐさまイギリスに旅立たれました。イングランド銀行の新総裁に就任予定のカーニーに「尾の振り方」を学ぶためだそうです。短時間でしたが、久しぶりに先生とお話することができましたので、その時の会話の様子を記憶している範囲で再現します。 ○「尾が犬を振る」 "The tail wages the dog"っていう表現があるワンね。「尾が犬を振る」という意味ワンね。金融政策の文脈では、政策短期金利(尾)の上げ下げが実体経済(犬)に影響を与える、ということを指すワンね。 "The tail wages the dog"っていうのはトービンが好んで使う表現ワンね。例えば、この論文のpp.19にあるワンねつ ●James Tobin, “Monetary Policy: Recen

    「尾の振り方」を学ぶためイギリスへ向かう+クルーグマンインタビュー - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜 2013-02-18
  • 「Q. 仮に日本銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろうか?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Japan's Deflation(IGM Economic Experts Panel, January 29, 2013) 「1997年以降日ではデフレーションがしぶとく続いているが、仮に日銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろう」。この主張に同意しますか? *「強く同意(Strongly Agree)」(21%/43%(confidenceの度合い*1でウェイト付けした場合)) <Judith Chevalier、Darrell Duffie、Barry Eichengreen、Bengt Holmström、Anil Kashyap、Pete Klenow、Maurice Obstfeld、Nancy Stokey> Darrell Duffie 「まったくその通り(Strongly Agree)。仮に十分過激な金融政策が実施されていたとしたらイ

    「Q. 仮に日本銀行が実際とは異なる金融政策を採っていたとしたらデフレは避け得ただろうか?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2013/02/05
    Eichengreen と Obstfeld が Strongly Agree なのが興味深い。もしクルーグマンに聞いても Strongly Agree が返ってくるだろうし。
  • クリスティーナ・ローマー「為替レートに関する率直な議論を求む」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Christina D. Romer, “Needed: Plain Talk About the Dollar”(New York Times, May 21, 2011) 日付に注意されたい(2011年5月21日付の記事)。 最近開催されたコンファレンスでベン・バーナンキ(Ben S. Bernanke)FRB議長は最近のドル安傾向について意見を求められた。バーナンキはその質問に対して「為替レートの問題に関する政府のスポークスマンは財務長官です。ただ言うまでもありませんが、アメリカは強いドルを歓迎しています。」とだけ答えて軽く受け流したのであった。 バーナンキのこの発言を耳にした時、私の脳裏にはオバマ政権のアドバイザーを務め始めたばかりの頃に体験した一つのエピソードが思い浮かんでいた。あれは2008年11月のこと、私はラリー・サマーズ(Larry Summers)―彼は元財務長官であ

    クリスティーナ・ローマー「為替レートに関する率直な議論を求む」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2013/01/16
    外国為替市場に対してドルを供給するのは外国の財・サービス、資産を購入しようと考えているアメリカ人であり、一方でドルを需要するのはアメリカの財・サービス、資産を購入しようと考えている外国人である。
  • 「NGDPLT! NGDPLT!」 - 2012-12-18 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Jeffrey Frankel, “Time for Nominal Growth Targets”(Project Syndicate, December 16, 2012) erickqchanさんとtmpsoulcageさんのつぶやき経由。「インフレ目標の死 by Jeffrey Frankel」(erickqchanさん訳)とあわせて読むと吉。 以下は抜粋訳(ちなみに、タイトルの「NGDPLT」は「名目GDP水準目標」(Nominal GDP Level Targeting)の略称)。 It is time for the world’s major central banks to reconsider how they conduct monetary policy. The US Federal Reserve and the European Central Bank a

    「NGDPLT! NGDPLT!」 - 2012-12-18 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/12/18
    中銀は名目GDP成長のうちどれだけが実質GDP成長に、どれだけがインフレに反映されるかをコントロールはできない。名目GDP目標は、実質GDP成長率の加速をうながすか、実質金利の自動的な低下を通じ総需要を刺激する。
  • 「中央銀行の独立性」とか「アイデアの政治経済学」とか - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    特段仲が悪いわけでもないのになかなか都合があわずに1〜2年まったく顔を合わせないことがあるかと思うと、ちょっとしたきっかけで頻繁に顔を合わすようになって連日のようにランチをともにしたり、という経験はままあるものです。そうです。一方的に喋りまくるあの知人と街中でばったりと出くわして今日もまた彼と一緒にランチに向かったんです。というわけで、その時の会話の様子を再現してみる(話題があっちこっち飛んだもので内容にまとまりがあるかどうかはわかりませんが)。 ○「中央銀行の独立性」と「民主主義」との関係 安倍自民党総裁の発言もあってか、ここ最近はネットのニュース記事なんかを見ていても「中央銀行の独立性」の話題をよく目にするよね。 そういえば、アラン・ブラインダーがこの論文で「民主主義」社会における中央銀行の「独立性」のあり方(「中央銀行の独立性」が「民主主義の原理」と矛盾しないために満たすべき要件)に

    「中央銀行の独立性」とか「アイデアの政治経済学」とか - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
  • デロング「J.S.ミル 対 ECB;ワルラスの法則で世界経済の現状を読み解く」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●J. Bradford DeLong, “John Stewart Mill vs. the European Central Bank”(Project Syndicate, July 29, 2010) 中盤以降の部分訳。 1829年のことになるが、ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill)は、彼が「一般的な(全般的な)供給過剰(“general gluts”)」と呼んだ問題の解決策を明らかにすることを通じて経済学上における大いなる知的前進を促すことになった。ミルは、金融市場において特定の金融資産に対する超過需要が存在する裏には、生産物市場において財・サービスの超過供給が存在する―そして、財・サービスの超過供給は労働市場において労働サービスの超過供給を生み出すことになる―ことを見てとったのである。 ミルにとって以上の認識から示唆されるインプリケーションは明らかだっ

    デロング「J.S.ミル 対 ECB;ワルラスの法則で世界経済の現状を読み解く」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/08/19
    ミルは、金融市場において特定の金融資産に対する超過需要が存在する裏には、生産物市場において財・サービスの超過供給が存在する―財・サービスの超過供給は労働市場において超過供給を生み出す―ことを見てとった
  • 「量的緩和は有効です-やり方次第では」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Adam Posen, “The Use and Limits of Monetary Policy”(at the China-US Economists Symposium, China Finance 40 Forum, May 8, 2012) 「アダム・ポーゼンが「量的緩和は無効だ」と認めた」との噂を耳にしたのだけれど、↑の論説によると・・・あれ?(ブログで以前訳したこちらの記事(「セントラルバンカーに告ぐ。いつまでもぐずぐずするな。行動せよ。」 )も併せて参照あれ) Another widely voiced but opposite concern about QE is the claim that our previous “unconventional” efforts to stimulate the economy either were not terribl

    yasudayasu
    yasudayasu 2012/08/19
    懸念は、量的緩和後にイギリス経済(あるいはアメリカ経済)が完全には景気回復しなかったからといって量的緩和が機能しなかった証拠であるかのように見做すようなものであって、明らかにヘンテコなロジックである。
  • 「「流動性の罠」の罠 ~「流動性の罠」の政治経済学~」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    久しぶりに会った知人とランチ。そこでの会話をまてめてみる(といっても、相手が一方的に喋っていたわけですがw)。 himaginaryさんのブログ読んだ? 「わかりはじめた1930年代のレボリューション」。アイケングリーンさすが(もちろんhimaginaryさんもさすが)って感じだよね。 ところでさ、戦後のケインジアンに関してはどうだか知らないけれど、ケインズその人は「制約となったのは中央銀行や政府が経済をリフレートする能力ではなく、その意志であった。」との意見を持っていた、との見解もあるみたいだよね。確かOrphanidesがそんな論文書いてたんだよね。 話にあがっているOrphanides論文は以下とのこと。別れた後にメールで教えてもらった。一部翻訳しているらしく、ブログで引用してもよいとの許可をもらったので以下に引用させてもらう。 ●Athanasios Orphanides, “Mo

    「「流動性の罠」の罠 ~「流動性の罠」の政治経済学~」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/03/24
    ケインズその人は「制約となったのは中央銀行や政府が経済をリフレートする能力ではなく、その意志であった。」との意見を持っていた、との見解もあるみたいだよね。確かOrphanidesがそんな論文書いてたんだよね。
  • 2006-04-22

    藪下史郎著『非対称情報の経済学』(光文社新書、2002年)を再読。 非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学 (光文社新書) 作者: 薮下史郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/07/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 16回この商品を含むブログ (36件) を見る 情報の非対称性が引き起こす問題―逆選択やモラハザード―について、著者が大学院生時代に師事したスティグリッツの経歴を交えつつ、実にわかりやすく丁寧な説明がなされている。新味が無いといえばそういえなくもないけれども(経済学になじみの薄い一般ビジネスマンや大学一年生を対象とした「通勤電車の中でも手軽に読める」入門書、と位置付けてるんだから仕方ないか)興味深い指摘も散見される。一つだけ引用。 アダム・スミス以来経済学では、経済発展のためには分業が重要な役割を果たしているということを指摘してきた。・・・交換経

    2006-04-22
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/02/23
    (名目)金利の水準だけを見て、その水準が高いか低いかを述べ立てることはできない。あくまで自然利子率との対比の上で市場利子率が高いか低いかを判断すべきである。
  • 「大恐慌に学ぶ ~クリスティーナ・ローマーが選ぶこの5冊~(2/2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    ●“FiveBooks Interviews:Christina Romer on Learning from the Great Depression”(The Browser, interviewed by Eve Gerber, February 17, 2012;その1はこちら)。その1とその2をまとめたものをScribdにアップ。 質問者:ここまでは「何が大恐慌を引き起こしたか」というトピックを中心に語っていただきましたが、これからは「何が大恐慌を終焉させたか」というトピックを軸にお話しいただこうと思います*1。まずはレスター・チャンドラー(Lester Chandler)の『America’s Greatest Depression』(『アメリカにおける最悪の不況』)を基に財政政策の役割について語っていただきましょう。書についてご説明お願いします。 ローマー:チャンドラーのこ

    「大恐慌に学ぶ ~クリスティーナ・ローマーが選ぶこの5冊~(2/2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/02/23
    1930年代半ばルーズベルト大統領が連邦財政赤字の拡大に乗出した際も、州と地方政府が財政の黒字化に向けて動いたために、国全体で見ると財政刺激策の規模は(連邦財政赤字の規模と比べて)ずっと小さなものとなった
  • 「大恐慌に学ぶ ~クリスティーナ・ローマーが選ぶこの5冊~(1/2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    ●“FiveBooks Interviews:Christina Romer on Learning from the Great Depression”(The Browser, interviewed by Eve Gerber, February 17, 2012) 2回に分けて訳す予定。この1/2には後々3番目の(バーナンキの『大恐慌論集』)に関する質疑応答の訳も含める予定(追記(2012年2月22日);バーナンキの『大恐慌論集』に関する質疑応答の訳も追加)。 CEA(大統領経済諮問委員会)の前委員長は語る。「深刻な景気後退は今日においてもなお起き得ることだ、ということを私たちは学びました。しかし、まっとうな(適切な)政策対応を通じて結果に大きな違いを生み出すことは可能なのです」。 質問者:日は大恐慌の教訓をテーマに語っていただきます。クリスティーナ・ローマー教授、あなたはこの

    「大恐慌に学ぶ ~クリスティーナ・ローマーが選ぶこの5冊~(1/2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/02/21
    「深刻な景気後退は今日においてもなお起き得ることだ、ということを私たちは学びました。しかし、まっとうな(適切な)政策対応を通じて結果に大きな違いを生み出すことは可能なのです」。
  • デフレーションと日本銀行 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Adam S. Posen(2002), ”Deflation and the Bank of Japan”(Japan Times, September 23, 2002) 最近ブログでも度々言及しているポーゼンですが、ポーゼンの面白い論説を見つけたので訳してみました。2002年にジャパンタイムズに寄せられた論説です。2002年に書かれた論説ですので一つの「歴史」的な文書として、あくまでもかつての日銀に対して向けられた時論*1の一つとして、受け止めていただきたいと思います。あくまでも2002年の話です。あくまでも2002年の話です・・・。 (追記)論説の導入部の訳に関してsoulcageさんよりご協力いただきました(ご協力というかそっくりそのまま利用させていただきました)。深く感謝する次第です。ありがとうございました。 私がこの記事を書こうと思い立ったのは、7月の日滞在時に、ビジ

    デフレーションと日本銀行 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/02/11
    率直な事実として、日銀外部の人間でそれも責任ある立場にある人間は誰一人として現在日銀が推進している政策を評価していないし、また日銀がこれまで推進してきた政策も評価していない。
  • 「ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法(2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    コーエンのTED講演の訳続き(その(1)はこちら)。ストーリーが抱える第1の問題点(「ストーリーはあまりにもシンプルすぎる」)について。 さて、それではストーリーにどっぷりと寄りかかって思考することにはどのような問題があるのでしょうか? 多くの人々は自分の人生をごちゃごちゃしてとっ散らかったものとしては捉えずに、「人生とはこれこれ(旅、バトルetc)である」と捉える傾向にあるわけですが、あまりにも過度にストーリーに頼って思考することにはいくつかの問題があると私は考えております−日は大きく3つの問題を指摘させていただきます−。まず第1の問題というのは、ストーリーはシンプルになり過ぎる傾向があるということです。ストーリーのポイントは細かい部分を削ぎ落していくことにあります。その結果として、ストーリーは18分間の尺*1に収めることも、わずか一つか二つの文章で伝えることだって可能になる−実際、大

    「ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法(2)」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/01/22
    「すべてはまったくの偶然だったのだ」なんていうストーリーラインの映画はあり得ません。映画には陰謀や共謀がつきものです。というのも、ストーリーというのは意図を軸に展開されるものだからです。
  • 「セントラルバンカーに告ぐ。いつまでもぐずぐずするな。行動せよ。」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    コーエンの講演の訳の途中ですが、一回休憩を挟む感じでポーゼンの論説を訳してみたり。 ●Adam Posen, “Central Bankers: Stop Dithering. Do Something”(New York Times, November 20, 2011) アメリカ経済も世界経済もともによく知られた障害に直面しつつある。その障害というのは、政策における敗北主義(policy defeatism)である。近代の経済の歴史を振り返ってみると、1920年代の西ヨーロッパであれ1930年代のアメリカであれ1990年代の日であれ、主要な金融危機を経験したいずれの国においても、持続的な景気回復を実現する上で必要な景気刺激策が早まって*1放棄―反転とまではないかなくとも―されてきた。悲しいかな、世界経済はこの同じ過ちを繰り返しつつあるように見える。 今現在なすべき正しい行動は、Fed

    「セントラルバンカーに告ぐ。いつまでもぐずぐずするな。行動せよ。」 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/01/19
    金融政策の面で正しきことをすべて行ったとしても、依然として解決されないままの経済問題もおそらく残される。しかし、事態の改善に向けて自らがなし得る行動をなすことはセントラルバンカーの責任であり義務である
  • ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

    タイラー・コーエンが2009年11月5日に行ったTED講演。講演の主要なテーマは「ストーリー(あるいはストーリーを通じて思考すること)の危険性」。以下のブログエントリーで講演内容が文字に起こされているので(ただし英語)興味のある向きは参照されたし。 ●Tyler Cowen on Stories(Less Wrong, December 17, 2011) 講演内容の一部について箇条書きでまとめておこう。後日もう少しきちんとした形で内容を紹介することになるかもしれない。 ◎ストーリーが抱える問題点 1.あまりにもシンプルすぎる;ストーリーは、容易に理解でき、容易に他者に伝えることができ、容易に思い出すことができる程度にシンプルである必要がある −「善vs悪」といったわかりやすい枠組みで問題を捉える −どのような出来事も意図を持った人間−特に、悪意を持った人々の共謀−によって引き起こされてい

    ストーリーを疑う;ストーリーとうまく付き合う方法 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~
    yasudayasu
    yasudayasu 2012/01/19
    ストーリーを通じて思考することには危険性が伴うからといってストーリーなしで生きていく道を探るのではなく、ストーリーの危険性を理解しつつストーリーとうまく付き合っていく方法を見出す必要がある
  • 「どうして貨幣に対する超過需要はそこまで重要なんでしょう?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜

    ●Nick Rowe, “Why an excess demand for money matters so much”(Worthwhile Canadian Initiative, May 02, 2009) 例えば、ここでアンティーク家具に対する超過需要が存在すると想定することにしよう。アンティーク家具(の売買)はGDPの一部として計上されることはない。ワルラス法則によれば、アンティーク家具に対する超過需要が存在すれば、それと同規模の超過供給―例えば、新たに生産された財(newly-produced goods)の超過供給―がどこかで生じることになるはずである。さて、アンティーク家具に対する超過需要は、一般的な供給過剰(a general glut)ならびに総需要や雇用の低下、そして不況をもたらし得るだろうか? 結論を述べると「もたらし得ない」のであるが、それはどうしてなのだろうか?

    「どうして貨幣に対する超過需要はそこまで重要なんでしょう?」 - Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜
    yasudayasu
    yasudayasu 2011/11/16
    貨幣超過需要があると財を購入以上に販売したがる。だが皆が同じには出来ない。望むだけ財を販売できないと悟った人は貨幣ストックを増やすため財の購入を減らそうとするが、他も同様なのでさらに財の販売が減少し…