この世とはある意味マヤカシだらけの世界です。 マヤカシだらけの世界とは裏返して見れば『もっともらしさ』を競う場ということです。 出来のいいマヤカシは八分くらいの『本当』の中に二分の大きな『偽り』がさりげなく混ぜ込まれているのです。 そうすれば、その『本当』に目が眩んで『偽り』がもっともらしく見えるからです。 これもホント! それもホント! あれもホント! と小さな本当を積み上げていって、最後に大きなウソでドーンとぶち込むわけです。 あの手この手で信用させてから、肝心要のウソ話に持っていくのです。 だから、この世のマヤカシにどっぷり浸かりながら、同時に己れの「正しい!」にべろんべろんに酔いしれることだって可能です。 っていうか今の世の中そういう人があちこちに溢れているようにお見受します。 目先の出来事の真贋ばかりにずっと心のピントを合わせていたら遅かれ早かれ心は迷います。 そういうやり方を続