Oracleは1月27日、Sun Microsystemsの買収完了を発表した。昨年4月、74億ドルの買収計画を発表して9カ月。欧州委員会の承認というハードルも越え、Sunの持つ膨大な製品・技術ポートフォリオを獲得して、1社でチップからアプリケーションまでを提供する統合システムベンダーに生まれ変わった。コンピュータ業界の変革の予感の一方で、幕を閉じた技術カンパニーSunを惜しむ声もあがっている。 Oracleは1月27日に本社で開催したカンファレンスで、今後の戦略を説明。「ハードウェア、ソフトウェア、コンプリート(完結)」を掲げ、Sunの獲得によって包括的なシステムを提供するベンダーになるとアピールした。 社長のCharles Phillips氏は「現在、顧客は各レイヤーでばらばらに提供される複数企業の技術を自社で統合しなければならない。だがコンピュータ業界が当初目指していたものはすぐに使