遂に最終話を迎えた『響け!ユーフォニアム』。その映像と音楽の重なりはまるで心に焼きつく程に情熱的で、この作品の全てをその舞台の上に置いてきたであろう素晴らしい幕引きであったように思えました。それは麗奈の涙や「今に全てを掛けよう」とする久美子の表情を見ても強く感じられる高揚感そのものであり、それはこの作品が青春の代名詞 としてよく語られることを今一度、力強く証明してくれました。 けれどこの最終話を観て一番心を震わされたのは、おそらく“そこ”ではなかったのだろうとも思うのです。それは、決してスポットライトをその中心で浴びていたとは言えない“彼女たち”の存在で、そうした物語の一つ一つに宿る輝きがあったからこそこんなにも感動することが出来たのではないかと。 例えば、麗奈のソロパートを前に物惣いに耽るよう目を細める香織先輩や、その奥で聴き入るように、けれど何処か寂しさそうな表情を浮かべた吉川優子たち
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