経営再建中のシャープの2012年10月〜13年3月期(12年度下期)の営業黒字は、200億円超と従来の予想を上回る見通しだ。3月に資本提携した韓国・サムスン電子向けのテレビ用液晶パネル販売が伸びたほか、太陽電池の販売も好調だった。 シャープの業績は12年10〜12月期に5四半期ぶりに営業損益が26億円の黒字となったが、続く13年1〜3月期にも200億円弱の黒字になった模様だ。サムスンへの液晶パネルの販売で亀山第2工場(三重県)の稼働率が向上したほか、太陽光発電の買い取り価格が新年度から引き下げられたことから3月に太陽電池の駆け込み注文が相次いだとみられる。 シャープが2月に発表した12年度下期の業績予想は138億円の営業黒字の見通しだったが、70億円程度の上乗せとなる。「下期の営業黒字化」は、昨秋に主力取引銀行から受けた3600億円の融資継続の条件だった。ただ、上期に大きな営業赤字が出