NHKの経営委員、菅原明子氏が1億5000万円の脱税を国税当局から指摘され、辞任した。 彼女の経営する菅原研究所は、科学的根拠の疑わしい「マイナスイオン」でもうけている会社だ。彼女の「マハリシ国際大学社会心理学科客員教授」なる肩書きについても、大学の存在そのものが疑問視されている。今回の会長選びでは、彼女は「古森経営委員長の運営が独断的だ」として記者会見を開き、元日銀副総裁の藤原作弥氏を本人の承諾もないまま推薦したが、あとになって彼がNHKの内規で副会長になれない(過去1年以内に新聞社の役員を歴任)ことが判明して撤回した。また歌手である夫を紅白歌合戦に出場させようとした事件も報道された。 問題は、こんないかがわしい人物が、なぜ5年以上(最古参の)経営委員をつとめてきたのかということだ。NHKの経営委員は地域代表になっており、各地区の管内担当放送局(近畿なら大阪)が推薦して決まるが、女性